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松代で6月に初のトレイルラン大会 ボランティアがコース整備

2023年04月26日 13:58更新

松代地区の里山を駆け抜けるトレイルランニングの大会「越後まつだい春の陣」が6月4日(日)に初めて開催されます。大会を企画したのは十日町市の地域おこし協力隊で、松代で暮らす東京都出身の新坂志保里さんです。大会に向けて現在、市内外から参加するボランティアと一緒に里山でのコース整備が進められています。

越後まつだい春の陣は松代地区にある荒廃した農道や山道など「古道」を整備し、集落同士を結ぶトレイルランニングの大会です。メインコースは全長25km、高低差は270mほどで、まつだい農舞台をスタート、ゴールとし10の集落を巡ります。

松代地区の地域おこし協力隊   新坂志保里さん

この大会を企画したのは、松代地区の地域おこし協力隊で関係人口拡大のミッションに取り組む東京都出身の新坂志保里さんです。自身もトレイルランナーで、学生時代にコミュニティデザインを学んだ経験を生かし、現在は使われなくなった松代に残る古道を地域活性化に生かそうとしています。

新坂志保里さん
「地形が暮らしに与える影響は大きい。特に里山では自然と共に生きている。文化や暮らしの成り立ちを知っていくのが重要だったので地形探索から始めた。そこでトレイルランニングができると大会を企画した。コースを走ると所々に棚田の跡地が見える。そういう所を見ると、昔の人たちはこんな山奥に入って田んぼを耕していたんだと気付ける。よく見てみると、昔の人たちの足跡が見られるのがこの大会の面白さ」

新坂さんは大会のコースを去年9月に設定しました。それから市内外のボランティアと一緒に里山に入り、倒木の処理や樹木を刈り込んで路面を整えたり、コースに目印となるマーカーをとりつけるなど、整備に取り組んでいます。この日は蒲生から池尻に抜ける古い農道を整備しました。

松本市から男性ボランティアで(オランダ人)
「ある程度コースが安全になっていたらランナーとして気持ちよく走れる。facebookでたまたま大会の広告が出て、コース整備の企画があって参加した。松代に来るのは初めてだけど、めっちゃ良い所。田んぼがきれいで夏と秋の風景はそのうち見たい」

地元松代から女性ボランティア
「大会には参加しないが、コースを歩いてみたいと新坂さんに言ってみた。地元の人でも入ったことのない場所で、景色が良くてびっくりした。ずっと松代に住んでいても、よその集落には入りにくい。ここを昔の人が歩いていたと思うとびっくり」

新坂さんは1月からクラウドファンディングを始め、目標額の40万円以上を集めました。この資金を使って、自分たちだけでは行えない不法投棄の処理を専門業者に委託することにしています。また、大会を開催して得られた収益を里山の環境保全に活用していく考えです。

新坂志保里さん
「何十年も投棄されているゴミ。多分、元々田んぼをやっていた人がやめたときに、そのまま物を置いていったもの。大きいゴミを捨てる人は今はいないかもしれないが、小さいゴミでも環境破壊につながる。山に入ってゴミを見つけたら、少しでも拾う活動をしていくのは大事。実行委員会はもちろん むしろ地域の人たちが一生懸命協力してみんなで大会を作っている。アットホームな感じや地域とのふれあいを大事にしている大会。トレラン初心者やベテランの人もぜひ参加して、松代の地を知ってほしい」

現在、大会参加者を募集しています。定員は25kmが300人、2キロが100人です。参加の申し込みは5月21日までです。詳しくは大会ホームページをご覧ください。

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