2024年01月09日 18:19更新
煙を浴びると若返ります!
松之山地区の小正月の伝統行事、「若木迎え」や、「花餅飾り」を体験するイベントが森の学校キョロロで開かれ、県内外から参加した約30人が1年の健康や豊作を祈りました。
若木迎えは新年のはじめに山に入って若い枝を切り取り、いろりで燃やして、その煙を浴びることで若返ると言われている、松之山地区に伝わる小正月行事です。
近代化で薪を使わなくなってから40年ほど途絶えていましたが、伝統行事を伝えていこうと2003年のキョロロの開館と共にイベントとして復活し、毎年行われています。参加者はスノーシューを履いてキョロロの森に入り、山の神様へお祈りをしたあと、枝切ばさみで若木を切り取りました。
この日はいろりに代わって、どんど焼きのやぐらに若木を差して燃やし、五穀豊穣や家内安全と一緒に1年の健康を祈りました。
若木迎え参加者
「木を切るのが楽しかった。もっと大きくなりたいと願った」
「お母さんが毎年、畑や田んぼをやるから野菜などがおいしく収穫できるよう祈った。来年も来たい」
「年初めはこれだと思い参加した。大阪出身で、こういう行事が無かったので、子どもたちに体験させられてよかった」
このあと行われたのは、花餅飾りです。花餅飾りは若木迎えで切った枝に、梅の花にかたどって食紅で色をつけた餅や、様々な形のせんべいを飾り付けます。花の無い時期の木に華やかな飾りをつけることで、五穀豊穣を願う行事です。
花餅飾り参加者
「餅を刺すのが楽しかった」
「真っ白な景色の中で色が映えてきれいであらためていいなと思った。伝統行事をつないで残せていけたらいい。来年も楽しみにしている」
小林誠 学芸員
「里山の伝統的な文化についても皆さんと楽しんで継承していきたい。今年も里山で、すてきな体験が安全にできるようお祈りした。子どもたちに地域の自然の奥深さや多様性をこのイベントを通して感じてもらいたい」
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