2024年11月12日 16:17更新
今年度末で77年の歴史を閉じる県立十日町高校松之山分校の閉校式が行われ、出席した在校生や学校関係者など210人が学び舎との別れを惜しみました。
松之山分校は昭和23年に安塚農業高校の分校として設けられたのが始まりで、平成29年の安塚高校の閉校に伴い、十日町高校に移管されました。過去3千人を超える生徒が卒業しましたが、近年の生徒数の減少により今年度末で閉校となり、77年の歴史に幕を閉じます。閉校式には在校生のほか、卒業生やこれまで学校に関わった人など約210人が参列しました。
十日町高校松之山分校 鈴木勇二 校長
「地元の人から『松高』と呼ばれ親しまれてきた本校は学校の規模が小さく、生徒と職員の距離が近いことから、『日本一面倒見のいい分校』を合言葉に、地域の人の協力を得ながら丁寧に親切な教育活動を展開してきた。これまで松之山分校を愛し支えてもらった全ての人に、深く敬意と感謝を申し上げる。本当にありがとうございました」
式典では、在校生が制作した学校の歴史を振り返るスライドビデオが上映されたほか、安塚高校時代と十日町高校時代の校歌が斉唱されました。
十日町高校松之山分校 生徒会長 小野塚元さん
「私たちは最後の卒業生として、支えてくれた先生や保護者、これまで松之山分校に携わってきた人たちに、残りの学校生活をこれまで以上に感謝を込めて過ごしていく。ありがとう、松之山分校!」
在校生
「大好きな学校が閉校してしまうのは悲しいが、残りの4か月を大切な仲間と過ごしていきたい」
「自分の母校が無くなるさみしさがある。残り少ない高校生活を楽しみたい。友達とも離れてしまうので、友達との時間を大切にしたい。先生たちとも今よりも距離を縮めて勉学にも励んでいきたい」
また当日は学校の軌跡をたどる展示室も用意され、訪れた卒業生たちはかつての写真やトロフィーを見て懐かしんでいました。
卒業生
「閉校は残念だがよくここまで続いたと思う。よく支えてもらった」
「私たちの時代は近くてバスで通えるいい学校だった。大人数ではなくて小さな学校で、いじめも無く、みんな仲よく学年通して友達として過ごしていたので、閉校は残念」
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