2025年03月24日 09:00更新
国宝の火焔型土器をモチーフとした「巨神」が戦うオリジナル長編アニメーション映画「烈火」の製作を十日町市内に事務所を置く映像制作会社紺吉が手掛けています。公開は2028年秋を予定していて、7日(金)に十日町小会議所会館で開かれた製作発表会でパイロットムービーが紹介されました。
「烈火」のプロジェクトを企画したのは織物の染料問屋として十日町市で創業した紺商株式会社のグループ会社、紺吉有限会社です。現在の代表を務める瀧澤大祐さんが前職のゲーム業界で培った経験や人脈を活かし、2021年から映像制作業務をスタートさせ、2023年にはCGアニメ「劇場版シルバニアファミリー フレアからのおくりもの」の制作を手がけました。
紺吉有限会社 瀧澤大祐 代表取締役
「十日町に本拠を置いているってことで、十日町の中で映像作品のモチーフとして一番映えるものは何かと考えたときに真っ先に浮かんだのが国宝の火焔型土器だった」
「烈火」は紺吉のオリジナル作品1号として、十日町市が誇る国宝の火焔型土器をモチーフとした巨神の戦いを主に歴史やヒューマンドラマを織り交ぜた80分の長編アニメーション映画です。
制作陣には機動戦士ガンダムや伝説巨神イデオンなどの原画に参加した日本を代表するアニメーターの板野一郎さんが原案。また平成ウルトラマンシリーズを手掛けてきた小中和哉さんが総監督となり、特撮の要素も取り入れた新ジャンルのアニメを目指すということです。
このほか、キャラクターデザインにはマーベル・コミックスと独占契約を結んだ日本の漫画家兼作家の桃桃子さん。音楽では佐渡市を拠点に活動する和太鼓集団「鼓童」も参加するなど、国内外で活躍するクリエーターが参加しています。総製作費は約3億円。2028年秋の公開を目指しています。
紺吉有限会社 瀧澤大祐 代表取締役
「小学校の時に初めて博物館で火焔型土器を見て知ってはいたが、知識としてみるというだけという感じもあった。5000年前の物だということなど、あれをひとつクリエイティブなものとして見ると、見方も変わってくる。ただみんなに勉強しろというのは違う話と思う。だったら紺吉が得意とするエンタメを見てもらって、そこを入り口として『烈火のモチーフの土器はこれか』と違う見方を。次に土器を見たときにキラキラして見えるし、それを見に来る人が聖地巡礼として十日町に沢山くれば、十日町の人も誇りが持てると思うので、烈火がそういうものになっていければ」
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