2025年05月27日 16:38更新
JR東日本 信濃川発電所を構成する発電所のひとつ「千手発電所」で、2019年から行われていた発電機の更新工事がこのほど終わり、26日(月)に完成記念式典が行われました。
信濃川発電所は首都圏や新幹線などJR東日本の鉄道施設で使う電力の約20%を供給している水力発電所です。十日町市から小千谷市までの信濃川流域にある3つの発電所のひとつ千手発電所は、信濃川発電所の中で最も古い発電所で、戦時中の1939年から80年以上に渡って運用されてきました。
発電機の老朽化に伴い、5つある発電機のうち3号機を除く4つの発電機の設備を新しくする工事が2019年から5年間にわたって行われました。工事は2号機から1機ずつ行われ、タービンをはじめ、地中に埋められている水が通る鉄管や水圧を調整する弁などがすべて新しいものに取り替えられました。
3号機
JR東日本によりますと今回の更新工事によって、4つの発電機を合わせた発電量はこれまでと同じ水量で以前と比べて約6000kWh増加したということです。なお発電の効率化に伴い、3号機は設備更新されず、撤去される予定です。
この日開かれた完成記念式典には、JR東日本の喜㔟陽一代表取締役をはじめ、発電所や工事の関係者など約80人が出席し、発電所の安全稼働を祈願しました。
JR東日本 喜㔟陽一 代表取締役
「特に昨今は環境問題に対して非常に厳しい課題が我々企業に課せられている。こうして環境に優しい水力発電を支えてもらえていることは非常に大きなこと。地域の環境との共生や地域の振興を含めて、今後も私たちは地域の皆さんとの対話を通じて、責務と感謝の気持ちを果たしていきたい」
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