2025年07月04日 14:53更新
来年の4月から県立十日町高校に大学や研究機関と連携し、文系や理系の枠にとらわれない探究学習を行う「クロス探究科」が新たに設置されることになり、学科新設に向けて地元の意見を聞くワークショップが2日(水)に開かれました。
県教育委員会がこのほど発表した県立高校の再編整備計画では、令和8年度から十日町高校に探究的な学びに重点を置いた「クロス探究科(仮称)」を新たに設置するとしています。
十日町高校ではこれまで、国公立大学などへの進学を希望する生徒を対象に授業進度を早くして受験に対応する時間を確保する「アドバンストクラス」を普通科の1年次から編成していましたが、クロス探究科はこの進化版として位置づけています。
特徴は大学や研究機関と連携した探究活動や学習です。独自のカリキュラムでは2年次まで文系・理系共通とし幅広い学びを通して将来の可能性を広げるほか、毎週の授業1コマを3年間、探究活動にあてるとしています。
1年次は視野を広げる活動、2年次からグループや個人で本格的な課題研究を行い、3年次で外部への発信・発表する流れを経て、大学での学びにつながる考える力を養うとしています。
十日町高校では来年度、普通科4クラス160人にクロス探究科1クラス40人の計5クラスの生徒を募集します。またクロス探究科の新設に合わせ、校内に最新型の電子黒板や3Dプリンターを備えた探究ルームを今年度中に新たに整備します。
この日はクロス探究科の新設に向け、学校が独自に地域の関係者を招いて意見を聞くワークショップを開き、学科の特徴やカリキュラムについて説明しました。
十日町高校 鈴木勇二校長
「十日町高校に行くと『こういうことができる』という特徴を出したい。結果・答えが見えないことをやるのが『探究活動』であり、そこが楽しいところ。いま求められているのは『考える力』。どんなに知識を持っていても、使う力を持たないとこれからの世の中は辛くなる。クロス探究科では考える力をつけさせていきたい」
十日町高校では、9月18日と10月9日の中学生オープンスクールと、9月13日の南陵祭でクロス探究科の説明を地域に向けて行う予定です。
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