2025年07月15日 17:36更新
雪崩や事故による通行止めが度々発生している一般国道353号線の十二峠付近に新しいトンネルの開削を求める期成同盟会の総会が14日(月)十日町市内で開かれ、早期着工を国会議員などに要望しました。
要望活動を行ったのは国道353号線沿線の自治体をはじめ長野県の飯山市や栄村の首長などで構成する期成同盟会です。
中里地区と南魚沼市を結ぶ国道353号線は清津峡や松之山温泉といった十日町市内の観光地へのアクセス道になっているほか、関東圏から津南町や長野県北部方面に抜ける最短ルートとなっています。
一方、そのうちの十二峠の一帯は急カーブや急こう配が続き、バスやトラックなど大型車のすれ違いで常に支障が生じる状況となっています。また平成26年と27年には大規模な土砂崩れ、令和4年には2件の雪崩が発生するなど過去に何度も大きな災害に見舞われています。豪雪だった今年は雪崩と車両のスタック事故で全面通行止めとなるケースが5回もありました。
期成同盟会では平成9年の設立以降、国会議員や県の職員に対し、新しいトンネルの開削について早期実現を毎年求めていますが、具体的な事業化には未だに至っていません。
総会では役員改選が行われ、平成19年から会長を務めている元参議院議員の水落敏栄さんの再任が承認されました。
水落敏栄 会長
「なんとかもう2年間頑張って、目途をつけたいと思っている。トンネルを2車線から1車線に構想を変更するなど、早く危険な曲がりくねった道路からスムーズに車両が通行できるようにしたい。人的被害が起きないうちに進めたい。柏崎刈羽原発の避難道路整備が認められたから、353号線も少しは進んでいかないといけない。知事にも陳情したいと思っている」
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