2025年11月25日 18:41更新
妻有地域で唯一分娩を取り扱っていた、十日町市馬場にある民間の産婦人科たかき医院が来年3月末をもって分娩業務を終了することをホームページで20日(木)に発表しました。
たかき医院によりますと、分娩業務を終了するのは来年3月31日としています。分娩に携わる助産師やスタッフの確保が厳しいことや、急激に進む少子化によって分娩数が減少したことによる経営の悪化などが主な理由と見られます。市の報告では、たかき医院で取り扱った分娩数は2023年度が221件、2024年度は200件、今年度は10月末までに94件となっていました。利用者の多くは十日町市内で津南町や南魚沼市、湯沢町など魚沼圏域からの利用もありました。
一方、公立病院では2024年4月から県立十日町病院が医師の長時間労働の解消などを理由に分娩を休止したこともあり、市では今年度予算の中で周辺医療継続支援として、たかき医院への補助金を拡充していました。
来年4月以降、十日町市が分娩施設空白地となることに対し、市の地域ケア推進課の担当者は「本当に重い話。今後、妊婦の不安を解消するため、十日町病院の分娩再開に向けて引き続き力を注ぎたい」と話しています。
なお、たかき医院では分娩業務終了後も産婦人科の外来や短期の入院診療のほか、日帰りや宿泊型の産後ケアも引き続き行っていくということです。
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