2026年04月08日 18:23更新
新潟県の文化財に指定されている十日町市四日町の神宮寺は、ことし7月に33年に1度の長期大開帳を控えています。これを前に寺の存在を広く知ってもらおうと、境内にある杉の落ち葉を使って精油を手作りするイベントが5日(日)に開かれました。
神宮寺は約1200年前の平安時代に作られたとされる曹洞宗の寺で、観音堂や山門が県の文化財に指定されています。ことし7月には33日間にわたって秘仏の十一面千手観音菩薩を公開する、33年に一度の長期大開帳を控えています。
このイベントは御開帳を前に神宮寺の存在を多くの人に知ってほしいと、寺の環境整備をしている市民団体「森の応援団」が開いたもので、市内外から12人が参加しました。境内の整備で厄介者となっている杉の落ち葉を拾い集めて、精油を作ります。
参加者は市内のアロマセラピーサロン「リリーガーデン」の庭野有理さんから作り方を教わりながら、拾い集めた葉をハサミで細かく刻み、蒸留器にかけてオイルを抽出しました。
蒸留を待つ間に、庭野さんが用意した杉の葉オイルを使ってルームスプレーを作るワークショップも行われ、参加者は柑橘系や樹木系の香りをブレンドして自分好みの芳香剤を作っていました。
アロマセラピーサロン代表 庭野有理さん
「杉の葉はこのままだと捨てられるもので、実はこれから宝ができるというので『杉の葉オイル』をやってみようと思った。神宮寺のこの風景を知らない人も、まず香りだけ先に香ってホッとしてもらえたらうれしい。1度来たことがあって、その時に手元に精油が届いた時にその香りを香ってもらい、この風景を思い出すきっかけになれたらうれしい」
市内から参加した人
「杉にもいろいろな種類があることや、葉をカットしているうちにいい香りがしてきて、最後まで楽しめておもしろかった。さっぱりしたいい香りなのでやっかい物扱いしないで、皆さんに香りを味わってもらいたい」
上越市から参加した人
「観音堂も初めて来たが、すごく圧倒されたし、境内の杉で作ることに感動した。ご開帳もあるのでまたぜひよせてもらいたい」
神宮寺は特定の檀家を持たず、地域のボランティアの手で支えられてきましたが、少子高齢化などの影響で維持整備が年々難しくなっています。去年はガバメントクラウドファンディングを活用して茅葺屋根の改修費用を募りましたが、今後の維持整備に向けては森の応援団が近く独自にクラウドファンディングで協力を呼び掛ける予定です。
森の応援団 池田 徹 会長
「このすばらしい神宮寺をいろいろな人に見て知ってもらうためにイベントを企画した。大ご開帳で地域内外からもいろいろな人に来てもらうので、今回できたエッセンシャルオイルの香りを楽しんでもらいながら、また来年このイベントにも来てもらえる人を増やしたい。四季を通じて楽しんでもらえる場所で自分たちの子どもや孫の代も、ずっと続く場所であってほしい」
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