2026年10月30日 14:40更新
津南町が持つリゾート施設、ニュー・グリーンピア津南の民間譲渡についてです。町がこれまで交渉を続けてきた投資ファンド運営会社「プロスパー」が出資する新会社に土地と建物を約1億円で売却するなどの契約がまとまるのを前に、住民に向けた経過説明会が27日(火)に津南町文化センターで開かれました。
ニュー・グリーンピア津南は昭和60年に国の大規模年金保養基地としてオープンした滞在型リゾート施設です。平成13年に国から津南町に譲渡されると公設民営方式に切り替わり、平成27年からは株式会社津南高原開発が単独で運営を担ってきました。
それ以降は津南町も施設の修繕費などで費用を支出するようになり、これまでの町の累積支出の合計は8億円以上に。さらに今後、15から25億円の修繕費がかかると見込まれています。
津南町では財政圧迫を避けるために津南高原開発の了承の下、公有財産としての今後の保有はあきらめ、別の民間企業に有償譲渡や賃貸をする方針を固めました。そのうえで国内投資家やホテル運営会社など新たな事業者になりうる41社に打診したところ、2社から手が挙がり、去年7月に東京にある不動産会社イントランスを優先交渉先に決めました。
しかし、ニュー・グリーンピア津南の敷地内にある水源保全の対策や施設の運営方法を巡って説明不足の不信感が高まり、ことし3月に町議会がイントランスへの売却反対勧告を決議して、白紙となります。
それから町議会で譲渡条件などが見直され、施設の購入意向を示していた別の一社、東京に本社を置く投資ファンド運営会社プロスパーと協議を進めることとなりました。
今回開かれた説明会には、根津和博町長やプロスパーと津南高原開発の代表が出席して、町民60人ほどを前にこれまでの経過や協議の進捗を報告しました。
プロスパーは地方の観光やスポーツ、地盤産業などに関わる中小企業へ投資するファンド運営会社で、ホテルや旅館の再生事業にも取り組んでいます。新たな事業計画では、プロスパーが新たな会社「PRS津南」を立ち上げ、津南高原開発に代わってニュー・グリーンピア津南の運営を引き継ぎます。
そのうえで津南町がニュー・グリーンピア津南の施設と土地を1億800万円で売却しつつ、水源池は売却せずに年間約4万円で貸し出す契約を結びます。
プロスパー 佐藤公春 取締役
「通年型のマウンテンリゾートを目指し、地元従業員の雇用や水源保全への配慮など地域との連携を図っていきたい。この挑戦は私たちだけでは成し遂げることはできない。これまで施設を守ってきた町民や地域の人と一緒に、皆さんの力添えを受けて、初めて本当の(津南町の)魅力が形になると思っている」
説明を聞いた地元の人
「明確な企業側の話が聞けて良かった。泊まりに来る人の受け皿としては大きな場所なので、ここがいろんな意味で周知ができたときには津南町の価値が上がってくると思う」
「大事なことは具体的に実効性のある動きが求められる。心配なのは危機管理の面で、まだ具体的な実効性のあるものが出ていない」
今後は11月6日に開かれる津南町の臨時議会でニュー・グリーンピア津南の財産処分に関する議案が審議され、可決されると来年2月に施設の所有権が移ります。
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