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キナーレ「明石の湯」年度末に閉館 美術館としてリニューアルの方針

2022年12月10日 12:11更新

十日町市は越後妻有交流館キナーレにある十日町温泉「明石の湯」を年度末に閉館し、2年後の大地の芸術祭に向けて温泉棟を美術館としてリニューアルし、集客力の強化をはかる方針を示しました。

これは8日に開かれた市議会産業建設常任委員会で示されました。

明石の湯は現代美術の鑑賞に訪れた人に入浴も楽しんでもらおうとキナーレの誕生と同時に2003年にできた施設です。

2012年のピーク時には年間およそ13万6000人が訪れていましたが、コロナ禍で昨年度と一昨年度の年間利用者は7万人まで落ち込みました。今年度の利用状況は、ほかの第三セクターの入浴施設がコロナ禍前の9割ほどまで回復するも、明石の湯は6割ほどに留まっています。また施設の修理費や光熱費も年々かさみ、入館料による収入だけでは賄えず、現在は年間3950万円が指定管理料として市から支払われています。さらにオープンからおよそ20年がたち施設の老朽化で更なる修繕の必要が見込まれていました。

 

こうした背景にあわせて、2年後に大地の芸術祭開催が決まったことで、市は芸術祭の拠点施設として魅力や集客力を強化しようと美術館にリニューアルすることを決めました。

具体的には現在の温泉棟を美術館の東側入り口として改修します。休憩室や仮眠室、浴室や脱衣室には10の展示スペースを設けます。また受付や下駄箱がある場所はミュージアムショップにするほか、現在の事務室を広げて倉庫や廊下を会議室に改修します。

市では国の交付金を財源とし、事業費1億5000万円を来年の3月議会に今年度補正予算として盛り込む考えです。そのうえで来年3月末で明石の湯を閉館し、4月から実施設計などを進め、12月末に工事を終える予定です。再来年1月には作品の設置作業を進め芸術祭9回展の始まる令和6年度のリニューアルオープンを目指します。

 

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