2023年03月07日 16:40更新
十日町産の「妻有舞 雪下にんじん」の本格的な収穫がはじまるのを前に、生産農家や市場関係者が集まって出来具合を確かめる、ためし掘りが7日(火)に行われました。
雪下にんじんは前の年の7月に種をまいて、雪が降るまでに大きく育てそのまま雪の下、土の中で越冬させたニンジンです。十日町市では40年ほど前から生産が始まりました。JA十日町によりますと管内の生産農家は中里地区を中心とした9人です。
今シーズンの作付面積はおよそ400アールで230トンほどの収穫を見込んでいます。収穫は雪を溶かして、土が乾いた状態になって本格的に始まりますが、この日は生産農家や県内外の市場関係者が集まり、除雪機やスコップで2メートルほど積った雪をどけて、試し掘りをして味を確かめました。
東京の市場関係者
「めちゃめちゃ甘い。癖がなく、普通のニンジンと違ってみずみずしい。普段ニンジンを生で食べられる人は多くないと思うが、これなら大人から子どもまで食べられると思う」
ニンジンは雪下で越冬させることでアミノ酸の含有量や香り成分が増えます。雪の下でも土の中は凍らずに水分が保たれるため、みずみずしいニンジンになるということです。
人参部会 山田作松 部会長
「雪の量は関係なく、雪下にんじんの出来自体は良い。おいしさの秘密は臭みが抜けて甘みが際立っているところ。糖度自体は秋とさほど変わらないが、みずみずしさで甘さが引き立つ。やはり生でスティックやサラダなど生食で味わってほしい。消費者にも例年通り長く付き合ってもらえれば。生産者にとってもそれが元気になる」
雪下にんじんの出荷は3月24日頃から4月末までのおよそ1か月間だけです。県内、東京、大阪の市場に出回るほか、市内では直売所、四季彩館ベジぱーくに並ぶ予定です。
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