2023年03月12日 19:15更新
松代地区の春恒例のイベント「越後まつだい冬の陣」が12日(日)に4年ぶりに開かれました。越後松代城まで駆け上がり一番乗りを競う「のっとれ!松代城」には全国から226人が出場し会場を盛り上げました。
「まつだい冬の陣」が開かれるのはコロナ禍などで4年ぶりです。メインイベントの「のっとれ!松代城」は冬将軍の手にある城をランナーたちの手で奪い返して城下町に春を呼び込もうというもので、松代城まで一斉に駆け上がり一番乗りを競い合います。
松代高校から越後松代城までの全長3.6キロ、雪が残る高低差200メートルの山道がコースで、雪の障害物を越えながら進みます。栄えある一番乗りには1年間、松代城主となる特権が与えられます。
今年は男性182人、女性44人の226人がレースにエントリーしました。最年少は16歳、最高齢は87歳で遠くは北海道からの参加がありました。
レース後に参加者に話を聞くと全員が「きつい」の一言で、レースの過酷さを物語っていました。
参加者
「最後の障害物がきつい。吐き戻すかと思った」
「松代から初参加でしたが、来年の参加は考えたい。山道が全然終わらななかった」
「きついけど還暦祝いになった。来年も出る」
「新潟市から参加。最初の登りからきつかった。想像の10倍以上だったが60位だった。秋の松代は農舞台で芸術作品を見て回ったが、今回、雪の時に来てまた良さを発見できた」
今年一番乗りをつかんだのは十日町市中条に住む会社員の大橋直さん24歳です。2回目の挑戦で初の一番乗りをつかみました。
大橋さんは普段から陸上競技に取り組んでいて、月末には千葉でフルマラソンにも挑戦するということです。
大橋直さん
「前回は3位だったので優勝して気持ちよく帰りたいと挑戦した。新城主の実感はなく、自分にはもったいないが、こういう機会はないのでとてもうれしい。普通のマラソンと違い、ずっと雪の上と登りしかないコースで我慢しても本当どうしようもないほどつらさしかない。副賞でお米がいっぱい食べられるのでうれしい」
レースの後には大橋さんが33代目の城主として参加ランナーと一緒にメイン会場に凱旋し、表彰式で城主の証である黒字に日の丸の軍配を授かったほか、副賞で十日町市産魚沼コシヒカリ150キロと松代産そば1箱が贈られました。
松代地域振興会長の佐藤實副将軍
「この場所から松代城に行くことで地域に元気を与えたいと始まったイベント。コロナ禍も収まらない中で226人がよく来てくれて、無事に終わってくれた。今後も地域の活性化には県外の人を呼び込まないと」
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