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下条中1年生 新保広大寺節踊りを披露

2023年03月17日 16:18更新

青森県の津軽じょんがら節のルーツとなった新保広大寺節の踊りを練習してきた十日町市立下条中学校の1年生が、地域の人たちに踊りの成果を14日(火)発表しました。

新保広大寺節はいまからおよそ250年前、下条地区にある広大寺を舞台に農民たちの耕作地をめぐる争いで生まれた民謡で、十日町市の無形民俗文化財に指定されています。

その後、盲目の旅芸人越後瞽女が関東へ歌い広めたことで全国に広まり、青森県の津軽じょんがら節や群馬県と栃木県の八木節のルーツになったとも言われています。

下条中学校では40年以上前から郷土を知る学習として新保広大寺節保存会から踊りを学んでいます。今回は1年生27人が生徒や保護者をはじめ、会場に招かれた下条小学学校の6年生の前で練習の成果を披露しました。

1年生が披露したのは新保広大寺節をはじめ六方広大寺と細広大寺の3曲の踊りです。踊りの練習は3学期から始まり、前の年に経験した2年生や保存会の指導を受けながら、週1回の授業や昼休みの時間を使って稽古してきました。

2年生
「踊りはキレキレですごかった」
「今までの練習は大変だったと思う。最初より本当にうまくなっていて、たくさん練習を積み重ねてきたのが伝わってきた」
「自分たちが引き継いだ伝統を、次は教える番なので頑張って」

1年生
「練習してきた成果がしっかり本番で出せてよかった。最初はよくわからなかったが、保存会や2年生に教えてもらううちに新保広大寺節や六方広大寺の良さを知ることができて良かった」
「最初は緊張したが踊っていくうちに下条のことがもっと好きになってきた」
「私たちも2年生の先輩から教えてもらった。踊りを忘れずに次の世代へ伝えていきたい」

新保広大寺節保存会 藤巻誠 会長
「2年生が本当によく教えてくれた。保存会が教えたのは3回だけ。難しい踊りがたくさんあるのに、良く仕上がったと思う。拍手しながら応援していた。下条中は40年くらい学校の授業の中に組み入れて教材としてとらえてもらっている。これは特質すべきこと。子どもたちに伝承してもらうのは嬉しい」

新保広大寺節踊りは下条中学校の体育祭でも披露するということです。

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