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「明石の湯」廃止問題 市議会産業建設委は採決せず 継続審査に

2023年03月17日 17:53更新

越後妻有交流館キナーレにある「明石の湯」を年度末に閉館し、次の大地の芸術祭に向けて美術館にリニューアルする十日町市の方針について、17日(金)に開かれた市議会産業建設常任委員会は議論が不十分だとして関連議案の採決を見送り、3月議会以降の継続審査とすることを多数決で決めました。継続審査の是非と施設の廃止をめぐっては3月議会の最終日、本会議での採決に委ねられることになります。

明石の湯をめぐっては十日町市は今年度末で施設を閉館し、令和6年度に美術館へリニューアルオープンする方針で、市は今議会にキナーレの管理運営方法を定めた条例から明石の湯を削る議案をあげています。そのうえで国の交付金を活用した改修にかかる事業費1億5000万円を今年度補正予算案として議会最終日に上程する予定です。

産業建設委員会では市側の説明や議論が不十分だとして結論を急がず、3月議会以降へ議案の継続審査を求める声が複数あがりました。一方で国の交付金の申請について期限があるか尋ねる質問では、渡辺産業観光部長が次のように述べています。

渡辺正彦 産業観光部長
「継続審査になった場合は、補正予算案を上程できない状態になる。そうなった場合、補助金は国に返還させてもらい、美術館に対する改修は不可能になる。国の補助金を一旦頂くのが決まったものを返すとなると以後の大地の芸術祭に対する補助金やほかの交付金に対し、十日町市の姿勢を問われることも考えられる」

そのうえで産業建設常任委員会で継続審査をはかったところ、賛成4人、反対3人となり、採決をせず議案を持ち越すことになりました。

一方、関口市長は委員会に先立って行われた14日(火)の一般質問の場で「中心市街地に元々住んでいた高齢者に対する視点が欠けていた」と市の方針に反対する市民の意見に歩み寄る姿勢を示し、次のように述べています。

関口市長
「高齢者を中心とした福祉的な温浴施設を設置できないか、担当課に検討するよう指示を出している。温浴施設や憩いの場を提供・運営したい事業者や地域自治組織がいたら喜んで市が支援することもできるのではないかと考えている」

渡辺正彦 産業観光部長
「市直営でやる場合も考えられるし、民間でやってくれる可能性のある所も見つけているところ。そういったところの協議はこれから始めていく。市長の任期中に計画を示したい。なるべく早めに周知したい」

明石の湯を巡っては市議会最終日の27日に議会全体で継続審査の是非を含め、施設廃止の議案が採決されることになります。

 

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