2023年03月18日 17:50更新
生き物の精密画と独自のストーリーが人気の絵本作家、舘野鴻さんの原画展が森の学校キョロロで開かれています。
キョロロに展示されているのは神奈川県出身の絵本作家、舘野鴻さんが手がけた作品の原画です。
舘野さんは生き物の命をテーマに独自の視点でストーリーを描き、命の尊さや生物の多様性について理解を深める作品を多く手掛けています。
自然観察を徹底的に行い、細部にまでこだわり、昆虫の体毛一本一本まで精密に表現しています。
原画展にはこれまでに出版した絵本の中から4作品の原画17点が展示されています。
これは舘野さんが松之山地区で取材を重ねて描いた「ギフチョウ」の生涯を描いた物語の原画です。
幼虫のエサとなる植物のカンアオイの葉の裏に産み付けられた卵は、よく見ると一部がアカダニに食べられています。
また、孵化した後、カンアオイを食べている背後には幼虫を狙うアリの姿が…。
キョロロの研究員 大平創 博士
「舘野さんは時には室内で自ら飼育したり、文献を読んだり関係者に話を聞いたりとたくさん取材をした上で絵を描かれているので非常にリアル。この地域にお住まいの方に、ここが舞台になった作品にぜひ触れてもらいたい」
この原画展はキョロロがことしで開館20周年を迎えたことを記念して企画されました。
舘野鴻 絵本原画展
■日時 3月18日(土)~7月9日(日)まで 午前9時~午後5時まで (入館は午後4時30分まで)
■入館料 高校生以上500円、中学生以下は無料
■休館 火曜日
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