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「星と森の詩美術館」で企画展 木版画家 星襄一の半生紹介

2023年04月06日 18:01更新

十日町市稲葉にある「星と森の詩美術館」で、十日町市にゆかりのある旧小出町出身の木版画家、星襄一の半生を紹介する企画展が開かれています。

星と森の詩美術館は郷土に馴染みのある木版画家の星襄一、刀匠の天田昭次、彫刻家の藤巻秀正の作品を収蔵・展示する株式会社、丸山工務所の私設美術館です。冬の間休館していましたが、4月から営業を再開し、ことし生誕110年を迎える星襄一の半生を紹介する企画展を開いています。

星は旧小出町出身で台湾で教職に就いていましたが、戦後は地元に戻って印刷業を営み、そのときに独学で孔版画の技術を身に着けました。

その後、稼業を辞め、武蔵野美術大学を経て、木版画家として独立。その時先の見えない、星を支援したのが着物製造で潤っていた当時の十日町の人たちでした。

この時、星は魚沼地域の日常的な風景をテーマにした作品を描いたり、着物の帯にあしらうデザインをはじめ、地元企業が作った合成樹脂を使った「スノリア」と呼ばれる工芸製品のデザインにも携わっていました。

その後、星は自身の姓名である星や銀河をテーマにした作品作りに没頭。晩年は「樹の木版画家」と呼ばれ、木をモチーフにした作品を多く発表し、名声を高めていきました。館内には星の晩年までの作品や貴重な資料など77点が展示されています。

星と森の詩美術館の企画展「木版画家 星襄一展」は生誕110年を記念し、今年2回開かれます。今回の企画展は6月4日までです。入館料は一般500円、毎週火曜日は休館日となっています。

生誕110年 木版画家 星襄一 展Ⅰ
―― 光を求めて ――

■日時:4月1日(土)~6月4日(日)9:30~17:00
※入館は16:30まで
■休館日:火曜日(祝日の場合は翌日)
■会場:星と森の詩美術館(十日町市稲葉1099-1)
■入館料:一般500円、小・中学生200円
※障がい者手帳(ミライロID含む)提示で各100円引
■問い合わせ:TEL025-752-7202
■HP:http://www.hoshi-uta-m.jp/

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