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「明石の湯」 存続が決定 議案は11対12で否決   

2023年04月26日 18:58更新

継続審議となっていた温浴施設「明石の湯」をめぐる議案の本会議採決が、26日に開かれた十日町市議会臨時会で行われ、賛成11、反対12の1票差で否決となりました。美術館へリニューアルはせず、明石の湯は今後も存続される形となりました。

明石の湯をめぐって十日町市は、3月末で施設を閉館し令和6年度に美術館としてリニューアルオープンする方針を示していました。そして3月議会にキナーレの管理運営方法を定めた条例から明石の湯を削る議案をあげていました。一方、市議会は市側の説明や議論が不十分だとして3月議会での議案の採決を見送り、継続審査としていました。

26日に開かれた臨時会では議案の是非をめぐり、6人の議員が賛成、反対の立場で討論に立ち議論を交わしました。その上で起立採決が行われ、結果は賛成11人、反対12人で議案が否決されました。美術館へリニューアルはせず、明石の湯の存続が支持されたことになります。

採決のあと、関口市長は記者会見で議会の判断や今後の明石の湯の営業について次のように話しました。

関口市長
「我々としては決定に従うだけ。11対12で非常に意見が割れた案件だったと思ったが、民主主義の根幹のルールだから、これが民意であると思っている。再提案はない。これだけ議論尽くしていただいて決定してもらったわけなので、重く受け止めて、明石の湯を存続するという中で、どのようにしていくかこれから一生懸命頑張る」

 

十日町市は今年度予算に明石の湯を継続していくための維持管理費を盛り込んでいません。このため明石の湯は4月以降、営業時間やサービス内容を絞り、キナーレの指定管理委託費1550万円を充てて施設を続けてきました。関口市長は当面はこの形態のまま、同じ指定管理者に運営を続けてもらうとし、6月議会での補正予算案の提案の場で今後の新たな運営方法をできる限り示す考えです。

記者
「明石の湯はコストがかかるが、今後中身の見直しは行われるのか?」
関口市長
「当然その通り。(ボイラーなど)あの機械が壊れて直すっていうのはあり得ない話」
記者
「たとえば温泉ではなく、いわゆる湯沸かし温浴施設ということも?」
関口市長
「そうせざるを得ない」

また大地の芸術祭9回展に向けた美術館のリニューアルと、活用するはずだった国からの交付金1億5000万円について次のように話しました。

関口市長
「大地の芸術祭に関してはデジタル田園都市国家構想交付金はもう使えない。申請しても通らないと思う。あそこを美術館としてグレードアップすることはできなくなったので、これに関してはあきらめて、キナーレの回廊部分をうまく使わないといけないと思っている。そういう所だとか、全体の運営をどうしていくかが密接に絡むので、そういう所をしっかり検討して、キナーレの総合力、吸引力を高める方策を検討していく」

記者
「9回展の目玉は?交渉中の著名アーティストの作品の展示の影響は?」

関口市長
「大きく変わるだろう。検討はするが(交付金は)キナーレで使う申請になっているから。それを別に使うというのは早急に考えるけど、簡単にはいかない。キナーレに空間を用意して作り込むことができなくなるので、アーティストの名前をつけた〇〇美術館のようなものは難しいだろう」

 

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