2023年05月13日 18:16更新
5月12日の「看護の日」にあわせ、十日町市内の4つの中学校の生徒を対象に、看護師の仕事について理解を深める出前授業が12日、千手中央コミュニティホールで開かれました。
5月12日は近代看護の創始者、ナイチンゲールの誕生日にちなんで看護の日とされています。この出前授業は看護師の仕事や命の大切さについて中学生に理解を深めてもらおうと新潟県看護協会が開きました。
下条中、水沢中、川西中、松代中の4校から3年生を中心に143人が集まり、十日町看護専門学校の2年生や地元で働く助産師、看護師からこの仕事を目指したきっかけや看護師になるための手順、普段どんな仕事をしているかなど、講演を聞きました。
このうち県立十日町病院の主任助産師、越村悦子さんは出産シーンの動画を見せたあと、出産に関する〇×クイズや重さ3キロのベビー人形を使って中学生に命の大切さを伝えました。
また訪問看護ステーションおむすびの管理者、諏訪部有子さんは、高齢化社会の中で訪問看護の需要が高まっているデータのほか、普段高齢者宅で看護師が行っているケアを写真で紹介しました。
中学生たちはそれぞれ講演に立った看護師たちに「仕事のやりがいや大変だったことは何ですか?」など質問していました。
参加した中学生「看護師はキラキラして楽しそうと思っていたけど、本当は高齢者のマッサージとか大変なこともしていると分かった。ベビー人形は重くて、本当に生まれてくるとなると大変。命の大切さがわかった」「結構自分のためになる話も多かった。みんなが知らないところで活躍していて、自分も看護師になってみたいと思った」「やはり看護師は人を助ける仕事でかっこいい。特に訪問看護。遠い地域のおじいちゃんおばあちゃんを助ける姿はかっこいい。なりたいと思った。まずは国家試験目指して看護師になることを目標にしていきたい」
なお、この出前講座は将来の看護師の担い手育成に向け、県内で人口10万人あたりの看護師の数が少ない地域を対象に行われていて、魚沼・十日町地域は県央地域に続いて2番目の開催ということです。
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