2023年06月02日 13:54更新
4月から始まった十日町きもの月間の最後を飾り、市内のきもの製造の各工程の工場を見学できるイベント、「~職人探訪~十日町きものGOTTAKU」が6日間に渡って開かれています。
「十日町きものGOTTAKU」は織り、染め、加工、メンテナンスなど、きもの工場が揃う「きものの総合産地」で職人たちの技に触れてもらおうというイベントです。
週末を中心に6日間開かれ、期間中は市内9つの企業の工場見学ができます。普段は見ることができない職人の技や、製造器具を間近でみることができます。イベント事務局によりますと4回目の今年は県内外から、326人の見学予約があったということです。
このうち昭和13年に創業し、地元で初めて友禅染を手掛けた「青柳」の工房では、手書きや、はけで染液を生地に引いて染める「引き染め」の工程が一般公開され、参加者が職人たちの手際をじっくり観察していました。
小千谷市から
「初めて参加した。染の工程がよく分かった。青柳さんは染めが有名なので、ぜひ見てみたかった。今度、自分できものを選ぶときの参考になる」
神奈川県から
「職人さんが実際に作業をしているところを見る機会は、なかなかないのですごく貴重。見終わったあとに完成品を見ると、ここはこういう風に作られているんだと、見方が変わって勉強になった」
こちらは明治30年、創業時に「十日町明石ちぢみ」の生産を始めた吉澤織物です。伝統工芸士が機織りの工程を解説していました。
市内から
「糸がすごく細かった。たて糸が2000本以上で細さと本数のびっくりした」
「反物が水にさらされて汚れを落としたり、染料が鮮やかになるところがすごい」
埼玉県から
「あんなに細かい丁寧な作業を初めて見てびっくりした。夏を中心とした着物はどんなものか探しに来た目的もある。明石ちぢみに興味があるが、値段もすごい」
吉澤武彦 実行委員長
「ものづくりに携わっている我々もこのイベントをきっかけに技を磨いて、皆さんから来年以降も見てもらえるように継続したイベントにさせてもらえれば」
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