2023年08月01日 10:50更新
土砂災害を想定した住民参加型の十日町市の総合防災訓練が30日(日)に吉田地区で開かれました。
訓練は、全国的に大雨による災害が増えていることを受けて、地域で土砂災害が発生し避難指示の、警戒レベル4が発令されたことを想定して行われました。今回、訓練の対象地域になったのは吉田地区です。
この日は地域の住民2180人のうち、2割ほどの427人が参加し、家庭ごとに集落の一次避難所に避難しました。このうち小泉集落センターに避難したのは13人でした。
参加者
「家がすぐ近くだし、避難訓練も大事だと思った。訓練も集落の協力が必要。協力体制がどうなるか興味があり参加した。少し残念だった。もう少し皆さんが参加すると思っていた。何年か前の避難訓練では、たくさん人が来ていた。前回に比べると10分の1くらいで、ちょっとがっかり。もう少し皆さんがこういうときに、参加することも大事だと思う」
柳学 副区長
「きょうの訓練を見ても、いまひとつ関心が無い方がいるように見える。毎年1回、防災訓練としていろいろ計画しているので、声がけをして意識を高めていきたい」
このあと指定避難所の吉田中学校に各集落の代表など30人が集まり、避難所を開設する訓練が行われました。参加者は実際に段ボールベッドやパーテーションなどを設置しました。
参加者
「中越地震のときに避難した。吉田中学校で1週間くらい避難生活を送ったので当時を思い出す。当時はこういう画期的なものは無く、床に寝ていたので体が痛くて、けっこう大変だった。有効に使えれば、非常にいいもの」
「簡単に組み立てられていい。テントの中は蒸し暑かった。風が抜けない。夏場は屋根の無い、パーテーションのほうがいいと思う」
一方、今回の住民避難訓練では訓練開始時刻の午前8時30分に緊急情報を伝える防災行政無線が鳴らない地域があったほか、携帯電話へのエリアメールの発信が30分以上遅れるなどトラブルが発生し、住民側から市に理由を尋ねる場面もありました。
防災安全課 蔵品徹 副参事「午前9時を過ぎてから緊急速報メールが届いたと思うが、本来は8時30分に先行して流れるべきものだった。(遅れた原因は)入力文字数制限オーバーのエラーや電話番号のハイフンが文字として認識されていなかったり、各携帯キャリアの送信エラー条件が違っていたこともあり、送信が遅れた。そういったことが分かるのも訓練の大事な目的だと思う。次回はこういったことが無いよう研修を積んでいきたいと考えている」
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