2023年08月14日 17:27更新
4年ぶりに完全復活する十日町おおまつりに向けて、上町俄若衆連中が俄の舵切りに使う「てっこん棒」を削りだす作業を進めています。
俄は諏訪神社の秋季大祭で、各町内を練り歩く舞踊やお囃子のための移動舞台です。上町、下町、宮下と三つの地域の俄が一斉にお囃子やパフォーマンスを行う「三俄競演」は、祭りの見どころのひとつです。
このうち市内本町2丁目から寿町方面一帯を仕切る上町俄若衆連中では祭りにあわせて、俄の舵切りに使う「てっこん棒」と呼ばれる丸太を毎年新調しています。まちを練り歩く俄を方向転換させる時にこの「てっこん棒」を車輪の下に差し込んで使います。
この日はお囃子の練習にあわせて若衆のメンバーおよそ15人が袋町にある南方稲荷社に集まり、長さ2メートル、直径15cmの丸太の皮をはぎ、電動カンナで先端を細く削りました。これを本番までに60本ほど作ります。
参加者
「てっこん棒削りは毎年行っている。毎年山に切り出しに行って、山から持って来て皮をはいで削っている。久しぶりで感覚がどうなっているか分からないが、今までできなかった分盛り上がって楽しんでいきたい」
上町俄は140年以上の歴史があります。今年の上町俄には若衆およそ40人が参加する予定です。このうち「てっこ衆」として舵取りをするのは10人ほどです。
関口多聞さん
「出来ない4年間があった。若衆全員が思いっきり楽しんで、みんなに伝わるようなそんな良い祭りにしたいと思う。地域ごとに俄の形やお囃子の音色が違う。今削っているてっこん棒での舵の切り方もみんな違う。知らない人には、ぜひその辺も見て楽しんでもらいたい」
十日町おおまつりは、8月25日から27日にかけて市内駅通りや本町通りなど市街地で行われます。
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