2023年11月06日 17:53更新

「地域保育所」として住民の手で運営されてきた十日町市馬場地区にある水沢南部保育園が、来年4月に創立60周年を迎えます。これに合わせて記念式典が3日（金）に開かれました。

水沢南部保育園は、地元に保育園がなかった十日町市馬場地区の婦人会の要望を受けて、認可外の「へき地保育園」として昭和39年に設立されました。

地域住民が主体となって運営委員会を組織し、保育園の管理運営を担ってきたほか、地域からの寄付によって賄われていた時代もありました。現在は、市内に唯一残る認可外の「地域保育所」として、運営委員会と十日町市が運営し、保育士は5人。園児は未満児を含め19人が通っています。保育園は来年4月に創立60周年を迎えることから記念式典が開かれ、来賓33人が出席して節目を祝いました。

創立60周年記念事業実行委員長 高野慶治さん
「少数の利点として子どもたち1人1人にしっかりと向き合って、きめの細かい保育ができているのではないかと感じている。国をはじめ、行政も本気で少子化問題に取り組む中、今後の地域保育の明るい未来に期待したい」

式では保育園の60年間を振り返る映像が流されたほか、年長、年中園児8人によるダンスが披露され、会場は和やかな雰囲気に包まれました。

保護者
「祖父、父親、私、子どもでここにお世話になった。地域の方たちに協力してもらい、本当に温かみのある保育園なので、これからも温かく見守ってくれたらいいかなと思っている」
「歴史ある保育園ということで、何か歓喜深いことを感じた。地域密着型という保育園で、その保護者だけでなく地域の人の目も届くところが私はすごくいいと思う」

富井茂園長
「馬場小学校がなくなって、水沢小学校に行くわけなので不安もあり、先行きの見通しがつかないような状況。特に小さいお子さんは体調を崩したりがあるので、家から近い保育園の方がいい。そういうことを考えて今悩んでいるところ。また地域の皆さんと相談をしながら考えていきたいと思ってる」