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屋根雪下ろし中の事故防止へ 安全装備・体験講習会

2023年12月12日 10:22更新

本格的な積雪シーズンを前に屋根の雪下ろし作業中の事故を防ごうと、安全帯の装着や命綱の結び方を学ぶ講習会が10日(日)、十日町市役所で開かれました。

講習会は、除雪作業中に起こる屋根からの落下事故を未然に防ごうと、新潟県が開いたもので、市外からの移住者など13人が参加しました。講師は越後雪かき道場の代表で長岡技術科学大学大学院の上村靖司教授など4人です。

県によりますと昨シーズン、雪による死傷者は県内で167人。そのうち十日町市では10人で、その約6割が屋根やはしごなど高い所からの転落事故で、5人が重傷、1人が亡くなりました。

上村教授は屋根上での作業には、体に身に着ける安全帯とロープ、それをつなぐアンカーの3つの装備が必要だと説明しました。参加者は実際に体に安全帯を身に付け、命綱をアンカーにつなげて固定する結び方を学びました。

参加者
「人口に対して、こんなに雪害の被害に遭っている人がいるんだと初めて知った。これから雪掘りをやることが多くなる。今年、十日町に引っ越してきた初めての冬なので何も知らない。安全対策をしてやっていきたい」
「はじめてなので、紐の結び方などためになった。雪下ろし自体、想像もできなくて緊張しているので、やってみないと分からないのが正直な感想」

特に屋根の雪下ろしを請け負う除雪業者は高さ2mを超える場所で作業する場合、命綱や安全帯などの器具の装着が労働安全衛生法で義務づけられています。そのため住民が屋根に登らず業者に除雪を依頼した場合でも、屋根に命綱を固定するアンカーの設置が不可欠となります。

上村教授は「高齢化が進んで雪下ろしの委託が進む十日町で、アンカーのない住宅には除雪業者が仕事を請け負わない可能性がある」として、アンカーの設置を広く呼び掛けています。

長岡技術科学大学大学院 上村靖司 教授
「皆さん安全に対しての意識が上がってきている。時々アンカーをつけたという声があり、新潟県の皆さんにも雪下ろしの安全というものが浸透してきていると感じている。県内で昨年でも100人以上が事故に遭っている。毎年のように続いているので、しっかりした対策を皆さんにもぜひ検討いただきたい」

十日町市では、命綱固定アンカーや転落防止柵の設置費用の半分を助成する補助金制度がありますが、すでに今年度は受付が終了しています。市では来年度以降も制度の継続を検討しています。

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