2023年12月27日 13:48更新

行方不明と家族から捜索願が出ていた90代の男性を路上で発見し、無事保護したとして、市内で新聞店を営む樋口晴喜さんに26日（火）十日町警察署から感謝状が贈られました。

感謝状が贈られたのは、十日町市伊達で新聞店を営む樋口晴喜さん72歳です。警察によりますと樋口さんは13日、午前4時25分頃、新聞配達を終えた帰り道に、十日町市山本町の交差点で信号待ちをしていると雨の中、傘を差さずに歩くパジャマ姿の90代男性を見かけました。

樋口さんは車を止めて男性に声をかけ、雨が当たらないよう商店街のアーケードの下まで誘導しました。男性は興奮してすぐにその場を立ち去ろうとしたことから樋口さんは危険と察し、男性を引き留めながら110番通報しました。この男性は発見される約1時間前に家族から行方不明になったと警察に捜索願が出されていて、樋口さんのとっさの判断で無事に保護されました。樋口さんは保護司をしていた経験があり、すぐに男性が行方不明者だと気付きました。

樋口晴喜さん
「早朝にパジャマ姿の人を見て、昔の経験からピンときた。なんともなくてほっとした」

十日町警察署 山岸信行署長
「保護司の経験があったからこそ上手く引き留めてもらった。男性を無事に家族の元へ帰せて良かった」