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春を前に山仕事の無事を祈願!キョロロで「十二講」

2024年02月14日 10:07更新

春の訪れを前に山仕事の無事を願う里山の伝統行事「十二講」の体験会が11日(日)、森の学校キョロロで開かれ、10人の親子が供え物の弓矢作りに挑戦しました。

「十二講」は一年の山仕事の安全を祈願する里山の伝統行事で、雪が落ち着き、建築や生活に使う木材の切り出しが始まる時期にあわせて行われていました。わらの縄で弦を張った弓矢と、米粉で作った「カラコ」と呼ばれる団子をその年の縁起の良い方角、恵方に向かって雪の上に供えます。

松之山地域では、60年ほど前に途絶えましたが、キョロロでは伝統を残していこうと、地元の行事に詳しい佐藤一善さんを講師に招き、毎年体験会を開いています。

この日は10人の親子が参加し、「わら槌」という道具でわらを叩いて柔らかくし、手のひらでこすり合わせながら弓の弦になる縄を1mほど編みました。

そして「根曲がり竹」と呼ばれる細い竹を曲げて、くくり付けました。

参加者
「縄にわらを足す時にすぐ外れてしまって難しかった。疲れるけど楽しかった。わらの細いところが手に当たってくすぐったかった」

弓矢を作ったあとは、団子の「カラコ」を「わらづとこ」と呼ばれる容器に入れ、弓矢と一緒に雪の上に刺し、今年の恵方、東北東に向かって山仕事の安全を祈りました。

参加者
「お母さんたちと山に山菜を採りに行きたいから、その安全を願った。手が痛かったけど楽しかった」
「縄を編むのが楽しかった。転がす時にパサパサになってしまうのが難しかった」
「思ったより難しくて、子どもも音をあげるかと思ったが、一生懸命にやってくれてよかった。自分たちで作り、遊べる体験を子どもたちにさせてあげられる貴重な体験になり感謝している」

佐藤一善さん
「十二講を復活させた時は、お年寄りが『復活させてくれてありがたい』とみんな来てくれた。例えば十二講をする時に弓を作りたくても縄の編み方を今の若い人は知らないが、今教えれば忘れない。伝えられてうれしい、絶対忘れないから伝統行事はつないでいってほしい」

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