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伝統の新保広大寺節 下条中1年生が練習成果を地域に披露

2024年03月08日 16:58更新

受け継ぐのは踊りだけではありません!

地元発祥の民謡「新保広大寺節」を去年12月から学んできた十日町市立下条中学校の1年生が7日(木)、地域の人や先輩に向けて練習の成果を披露しました。

「新保広大寺節」は青森県の「津軽じょんがら節」など、日本民謡のルーツになったといわれる民謡で、十日町市の無形民俗文化財に指定されています。

この歌は元々、江戸時代中期に下条地区の「広大寺」と織物問屋の「最上屋」が信濃川にある中州の所有権を争った際、最上屋が広大寺への悪口を歌にしたことがきっかけで生まれ、その後盲目の旅芸人、越後瞽女が日本各地へ歌い広めました。

下条中学校では、生徒の郷土愛を育もうと毎年、1年生が「新保広大寺節」の踊り方を地元の民謡保存会と2年生の先輩から教わり、受け継いでいます。

新保広大寺節保存会 藤巻誠 会長
「先輩後輩に脈々とつながっている。それが下条地区の伝統になっていてとてもうれしい。地域に誇る文化財を通して下条を誇りに思ったり、いいところだと思うきっかけにしてほしい」

1年生23人は去年の12月から踊りの練習を続けてきました。この日は「新保広大寺」と、ひざをつく振り付けが特徴の「六方広大寺」、飾りがついた棒を使う「細広大寺」の3曲の踊りを、2年生や地域の人の前で披露しました。

1年生
「今までで1番いい出来だった気がする。保存会の人に言われたことを思い出した瞬間があって、ちゃんと練習してよかったと最後に思った」

2年生
「成長を感じた。キレキレでびっくりした」
「自分たちの時は、あまり迫力が出せなかったが、踏み込みの音で迫力を出したり、1年生の工夫があってよかった」

1年新保広大寺 リーダー 宗村徳眞さん
「体験を通して、自分の地域にも伝統があって、それを守ることが大切だと思った。今の小学6年生にも受け継いでもらって、自分たちよりも上手な踊りを来年見られることを期待したい」

新保広大寺節保存会 藤巻誠 会長
「子どもたちが嫌々やるのではなくて、自分に身につけようという意識や意欲があったので、うれしかったし、今日の結果につながった。こういう郷土芸能があるという誇りも含めて、つないでいってほしい」

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