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冬将軍相手に231人が参戦!越後まつだい冬の陣 のっとれ松代城

2024年03月11日 12:31更新

ことしの冬将軍は手強かった!

「越後まつだい冬の陣」が、9日(土)・10日(日)の2日間開かれ、山頂までの1番乗りを目指すメインレース「のっとれ松代城」では風吹の中、県内外から参加した231人が全長4.5kmの雪山を駆け上がりました。

「越後まつだい冬の陣」は「冬将軍」の手にある松代城を取り戻し、城下町に春を呼び込もうと願いを込めた地域の一大イベントです。今回は新型コロナが5類感染症に移行して、すべての行事が例年通りに戻り、初日は「越後松代幕府出陣式」が5年ぶりに復活しました。

去年の「のっとれ松代城」で1位になった城主の大橋直さんをはじめ、地元の学校の校長、教頭など総勢35人が甲冑姿で大名行列を行い、イベントの成功を祈願しました。

障害物:雪蜘蛛

2日目のメインイベント「のっとれ松代城」は4つの障害物を越えながら、高低差200m、松代総合体育館から松代城までの4.5kmの雪道を駆け上がる雪中鉄人レースです。

1位になった選手には、1年間松代城主になる権利とコシヒカリ150kgが贈られます。今年は10代から80代まで県内外から231人がエントリーし、風吹の中を走る過酷なレースに挑みました。

参加者
「これは松代城の仮装です。もう冬将軍をやっつけたも同然なので、親とも言える本物に会うために頑張っています」

「1年前に市内に移住してきたが、レースはキツい。雪道の走り方に慣れてない。皆さんスイスイ登っていて強いと思った。声を掛け合いながら走れたので、キツさもあったが前向きに頑張ろうという気持ちで走った」
「群馬県から来た。地元は雪があまり降らなくなったので、とても雪国を満喫している。這ってでもゴールしたい、頑張ります!」

今年優勝したのは、見附市に住む橘慎一さん40歳です。去年の2位からリベンジを果たし、自身4回目の挑戦で初の1番乗りとなりました。

第34代松代城主 橘慎一さん 
「『きつい』のひと言です。自分との戦いだった。城主になったので、来年は・・・でも、2連覇目指して来年も頑張りたい。十日町のコシヒカリを味わって楽しみたい」

悪天候のレースのあとは晴れ間がのぞき、第34代の新城主になった橘さんが大地の芸術祭作品の「松代山ぞり隊」に乗ってメイン会場に凱旋し、城主の証である軍配を受け取りました。

越後まつだい冬の陣 公事奉行 樋口彰 松代支所長
「人口が少なくなって、外から来る人の力がすごく大きい。松代地区の人たちは、このイベントが自信と誇りにつながっている。ついに冬将軍が退散して、この地に春が呼べたと思う」

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