2024年03月15日 09:40更新
「回帰率」が気になるところです…
信濃川の環境を守ろうと十日町市立田沢小学校の3年生が16日(木)、宮中取水ダムのせせらぎ魚道でサケの稚魚2万匹を放流しました。
宮中取水ダムでのサケの放流は信濃川の河川環境を守ろうと中魚沼漁業協同組合とJR東日本が毎年共同で行っています。15回目の今年は去年に続いて、田沢小学校の3年生35人が参加しました。
稚魚は村上市の三面川から譲り受けたサケの受精卵を中魚沼漁協が体長、約5cm重さ1gほどまで育てたものです。
児童は、JRの職員から稚魚の入ったバケツを受け取り、小さい魚の遡上のために設けられた「せせらぎ魚道」に約2万匹を放流しました。
3年生
「頑張って海まで行ってほしいという気持ちで放している。元気で帰ってきてほしい」
サケは3年から5年かけて海で育ったあと再び川に戻ってきます。一方中魚沼漁協によりますと魚道の遡上調査で捕獲されるサケは近年減少傾向にあり、3年前が330匹、2年前が141匹、去年秋は74匹まで数を減らしています。
中魚沼漁業協同組合 村山徹 組合長
「県内の平均回帰率は0.38%、1000匹で3匹くらいの割合。ここは70万匹放流して今年は74匹(回帰率約0.01%)原因はわからないが全体的に回帰率が下がっている。サケは環境が悪いと帰ってこない。大人も子どもも考えてもらいたい。サケの放流は自然環境を守る一歩と思って勉強してほしい」
このあと関係者でさらに20万匹の稚魚を放流しました。
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