2024年03月28日 15:06更新
道幅が狭く、交通事故が多発している国道117号線、津南町の灰雨スノーシェッドに代わって建設が進む、新しい道路のトンネルを掘る工事が終わり、貫通式が27日に開かれました。
一般国道117号線は、長野市を起点に津南町や十日町市を通り、小千谷市に至るルートで、生活道路だけでなく、県境をまたいだ物流を支える重要な路線です。
このうち、津南町の上郷大井平から芦ヶ崎までを結ぶ「灰雨スノーシェッド」は車道幅が5.5mと大型車のすれ違いが困難なほど狭く、十日町側の入り口には急カーブもあり、交通事故が多発していました。
灰雨スノーシェッド
県では、より安全性を高めようと総事業費65億円をかけて新たな道路建設を平成28年から始めました。トンネルを掘る工事は令和3年7月に着工され、地層から想定を上回る湧き水が出て、難工事となりましたが、おおよそ予定通りに進み、去年の11月に貫通しました。
津南側
式典には、津南町の桑原悠 町長や工事関係者など約70人が集まり、貫通の終わりを告げるボタンを押して整備の進捗を祝いました。
灰雨トンネルの総延長は821m。2車線の車道幅は7mあり、灰雨スノーシェッド内より1.5m広がりました。
長野県側
十日町地域振興局 地域整備部 阿部 一栄 副部長
「灰雨スノーシェッドという1番の難所が解消されるので、長野県側からの玄関口として交流人口がますます発展することと、妻有地域は大地の芸術祭など、大きなイベントを定期的に行っているので、交流の場が多くなることに期待している」
県によりますと、灰雨トンネルを含む新しい道路の開通は令和9年度内を予定しています。
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