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ブナ林の保全整備続けて40年「美人林を守る会」環境大臣賞を受賞

2024年05月15日 12:25更新

多くの観光客が愛する美しい森林には守り手がいます

約40年にわたってブナ林の保全整備に取り組んでいる「美人林を守る会」が、みどりの日自然環境功労者環境大臣賞を十日町市内で初めて受賞しました。

美人林を守る会は松之山下川手集落にある約3ヘクタールのブナ林を地域のシンボルにしようと集落の地主や有志によって昭和59年に発足しました。

現在は子どもから大人まで集落に住む約60人全員が会のメンバーです。ブナ林の景観を良くしたり、観光客が安全に楽しめるように枯木の伐採や落ち葉を片付けるなど、日々の環境整備に取り組んでいます。

みどりの日自然環境功労者環境大臣賞は、自然環境の保全活動で顕著な功績がある個人や団体を環境省が表彰するもので、今年度は全国の31組が選ばれました。十日町市内での受賞は美人林を守る会が初めてです。

美人林を守る会代表 志賀義雄さん
「大臣賞、評価をもらって感謝。村をあげて喜んだ。十日町を代表する観光地となってきた。地道に長年集落をあげて活動してきたことが認められたと思う」

美人林を守る会は40年に渡って精力的に活動を続ける一方で、メンバーの高齢化に直面し、枯木の伐採などの重労働は15人に満たない人数で整備している状況です。去年3月にはブナ林の水鏡を映す池の堰が決壊し、水が抜けてしまう事態に見舞われましたが、守る会だけでは応急処置しか対応できず、復旧工事は行政に頼らざるを得ませんでした。

守る会では地元の自治振興会をはじめ、小中学生や高校生との協力を強めて保全整備を続けていきたいと話しています。

美人林を守る会代表 志賀義雄さん
「自分たちで地元の観光地の環境を守っていこうと郷土愛がある。メンバーが高齢化、動ける人数が減少してきたので地元の学校や地域の人が連携と取った中でこれからも管理していきたい。たくさんの人に来てもらって癒されるような環境を維持していきたい」

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