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下条に美術館を!ベネズエラ出身の音響彫刻アーティストがCFで資金募る

2024年05月17日 14:46更新

十日町市を拠点に活動するベネズエラ出身の音響彫刻家、ウォルフガング・ギル(Wolfgang Gil)さんが自身の美術館を下条地区に作ろうと、クラウドファンディングで建物を購入する資金を募っています。準備を進めているギルさんが取材に応じ、美術館の構想や十日町への思いを話してくれました。

ウォルフガング・ギルさんはベネズエラ出身の40歳で、音を奏でるオブジェ「音響彫刻」を手がけるアーティストです。ベネズエラの大学を卒業したあと、銀行のシステムエンジニアとして働いていたギルさんは、25歳の時に芸術家への転身を決意し渡米。ニューヨークでアートの制作を始めました。プログラミングされた音で空間を演出する「サウンドアート」や、金属やガラス、プラスチックなどのオブジェを振動させそこから奏でられる音を楽しむ「音響彫刻」をこれまでに手がけてきました。

今年3月には都内で個展も開く

ギルさんが十日町市に移住したきっかけは、日本人の妻の出産で来日したとき仕事仲間の紹介で十日町市を訪れ、大地の芸術祭の会場として自然の中で芸術作品が共存していることに感銘をうけたことでした。去年の夏に妻と子どもと一緒に家族3人で下条地区に移り住み、現在は自宅のガレージを拠点に活動しています。

ウォルフガング・ギルさん
「十日町のすべてが好き。自然と電車や病院などの必要なサービス、素晴らしい文化の3つがそろっている場所はなかなか無い。十日町の人は温かいし、とても話しかけやすいしオープン。日本各地に行ったが、十日町は特別だと思う」

ギルさんは下条地区にある閉店した料亭を改装し、カフェやサウンドラボを併設した、自身の私設美術館を作ろうと計画を進めています。今年7月のオープンを目標に建物の購入資金として、250万円をクラウドファンディングで募ることにしました。

構想中の美術館のイメージ

ウォルフガング・ギルさん
「美術館を作る建物はもともと街の人が集う場所だった。私も街の人が集うような場所にしたいし、街の人にとって大切な場所になるようにしたい。私の作品が世界に認められるようになってきたので、この美術館が街の人にとって、世界をのぞく窓のような存在になってほしい」

ウォルフガング・ギルさん
「資金を募るのは皆さんからの協力がもちろん必要だが、今は動いているプロジェクトに地域の人に気づいてもらう段階。このプロジェクトは地域のためにあるものなので、この段階を大事にしたい。今年7月に実現できるか分からないが、頑張り続けたい」

クラウドファンディングは、専用サイト「キックスターター」で受け付けています。支援は1口5000円からで、美術館に飾るドナーボードに名前が刻印されるなどの特典があります。申し込み期限は、5月31日(金)までです。なお、ギルさんのガレージ(十日町市下条2丁目155-4)はクラウドファンディングの情報拠点にもなっていて、カフェと合わせてアート作品の見学もできます。

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