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農地は自分たちで守るんだ!狩猟免許取得希望者 講習会

2024年05月23日 14:24更新

猟友会に頼りっきりの時代ではありません!

農作物の鳥獣被害を防ごうと、狩猟免許の取得希望者に向けた講習会が18日(土)に開かれ、市内から参加した20人が猟銃やわなの扱い方を実際に体験しながら学びました。

この講習会は、猟銃やわなを取り扱う際に必要な狩猟免許の取得を促し猟師の人手不足を解消しようと、十日町市鳥獣害対策協議会とJA魚沼が免許の取得希望者に向けて6年前から毎年開いています。市内在住で県猟友会の池田富夫会長が講師となり、免許取得に向けた試験対策を座学と実技で教えるもので、市内の農家など20人が参加しました。実技講習では「くくりわな」や「箱わな」の設置方法をはじめ、猟銃の取り扱い方まで参加者が実際に体験しながら、ベテランの手技を身に付けました。

参加者
「スズメにカラス、タヌキ、キツネ、ハクビシンが出てくる。もうこれから戦争のように忙しくなる。今までは見つけると音を出したりして追い払っていたが、もうどうにもならなくなり狩猟免許を取り、わなを仕掛けようと思い参加した」

参加者
「農業をやっていて、山の中の田んぼの方がイノシシの被害が多いので今回来てみた。銃の所持はしたいが、初心の時には怖くてできないので、周りの先生たちに声をかけて何度か一緒にしてみてから本格的にやろうかと考えている。シカがふつうに集落の中で道路を歩いたりしていて危険でもあるので、被害を抑えられたらいいと思う」

十日町市によりますと2年前に電気柵設置の補助金を創設して以降、鳥獣が原因となる農作物被害は市内で減少傾向となっている一方で、イノシシによる稲の踏み荒らしやタヌキ、ハクビシン、カラスなどによる食害は昨年度で126件ありました。被害面積は約334a、被害金額は273万円にのぼっていて、今年度に入ってからもすでに33件の被害が起きています。

一般社団法人 新潟県猟友会 池田富夫 会長
「イノシシがもともといたのならいいが、新潟県には約20年前まではいなかった。今では約1万頭いる。増えたからそれをゼロには出来ないのでせめて半分にしようという計画でやっている。狩猟は今までは趣味やスポーツだったが、今は社会貢献だという風に考えてもらいたい。猟友会が『出来ない』と言った場合どうなるのかを考えて、市やJA、農業者もしっかりと考えていってほしい」

また十日町保健所によりますと、狩猟免許の新規取得者は管内で令和2年度に48人いたのに対し、昨年度は12人まで落ち込んでいるほか、すでに免許を持っている人も高齢化が進んでいて、若者にも広く関心を持ってほしいと話しています。

JA魚沼営農部 十日町基幹営農センター 南雲 壮一 課長補佐
「若い人や女性も免許を取っている人がいて、中にはジビエに興味があり免許を取る人もいる。目的はいろいろあると思うが1つの担い手の形という風に受け止めているので、ぜひ挑戦してもらいたいと思っている。講習会は今後も引き続き行っていきたいと考えているし、今後もサポートを行っていきたいと考えている」

なお新潟県による狩猟免許試験は、7月、9月、11月に長岡市で行われます。

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