2024年06月06日 10:56更新
五月の節句に ”しょうぶぎり” がはや~った はやった!
ショウブとヨモギをワラで包んだ棒を地面に叩きつけて厄払いをする年中行事「しょうぶぎり」が、中条の大井田地区で5日(水)に行われ、地域の子どもたち約50人が無病息災や豊作を願いました。
「しょうぶぎり」は無病息災や豊作を願う厄よけの年中行事です。唄を歌いながら強い香りで邪気を払うと言い伝えられている「ショウブ」と、虫よけにも用いられる「ヨモギ」を包んだワラの棒を地面に勢いよく叩きつけ、害虫や厄を追い払います。
大井田民謡保存会では、地域で消えかけていた行事を後世に残そうと、15年ほど前から地元の子どもたちに参加を募り、唄と一緒に伝えています。元々しょうぶぎりは端午の節句行事ですが、大井田地区では雪どけを待って1か月遅れで行います。
この日は、保育園児から小学生までの子どもたちと保護者など約50人が参加して、保存会が用意した長さ1mほどの棒約70本を唄にあわせて元気よく地面に叩きつけました。
5歳園児
「叩くのが楽しかった。唄がすごかった」
小学4年生
「唄を歌いながら叩いたのが楽しかった。地震や災害がなくなるように願った」
小学5年生
「いい音を出したかったけど、あまりいい音が出なかった。結構いい香りがした。昔はこういう行事をしていたんだなと思った」
大井田民謡保存会 山田信男 会長
「私たちが子どもの頃からやっていたことが忘れられて、やらなくなってしまうとさみしいので始めた。皆さんに集まってやってもらえるのはありがたい。楽しげにやってもらえると嬉しい。ずっと続いてくれるといい」
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