2024年07月30日 13:17更新
読書好きを増やして学校図書館の利用につなげようと、十日町市内の小中学校の図書委員が一堂に集まって互いの活動について意見を交換する「図書委員会サミット」が26日(金)に十日町情報館で開かれました。
このサミットは学校図書館の運営や本の貸し出し方について各学校の図書委員が学校の垣根を越えて意見を交わし、それぞれの図書活動の充実につなげてもらおうと毎年開かれています。今年は市内の小中学校27校と津南中等教育学校の図書委員55人が参加し、代表校の鐙島小学校と川西中学校の取り組みを聞きました。
鐙島小の春の読書旬間では、全校児童が集まる縦割り班の中で本の題名をあてるクイズを出し合うイベントを行いました。また川西中学校では学校行事に合わせて図書委員が選んだ「推しの1冊」を紹介しています。
例えば、いじめ見逃しゼロスクールのある時期には人権に関する3冊を選んで図書室や教務室前に展示したほか、給食の時間に全校生徒の前で紹介したということです。
このあと参加者は各学校の図書担当教員と一緒に8つのグループに分かれて、日ごろの活動について意見を交わしました。
児童
「ほかの学校の活動について考えを比べてみたり、いろいろな考えを広められて良かった。ほかの学校のキャンペーンに、普段借りれる本の数プラス1冊というのがあり、自分たちにもできそうだったので、やってみたいと思った」
生徒
「自分たちの学校では出ない意見がいっぱいあって、サミットでしか学べないことがあり参加してよかった。本を読んだ時間をランキングにする企画があり、そのアイデアがおもしろく、競争するとみんなが本を多く読むので、そういうアイデアが自分には無かったので、これを考えた人は頭が良いと思った」
今回のサミットの参加者全員に読書推進リーダー証が贈られ、2学期以降、各学校で図書活動の改善に取り組みます。
図書委員会サミット顧問 高橋しげ子さん
「発表のあとに質問が出たり、良いサミットになったと思う。グループ発表でも、推し本を嬉しそうに紹介したり、子どもたちが積極的に話をしている姿を見て嬉しく思った。読書することで自分の世界が広がり、新しい人生が開けると思う。人生は一回だけど、本の中で人のいろんな人生を体験して人の悲しみや苦しみ、喜びなどを味わって、自分の人生をより良くしていくことが本の良さです」
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