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松之山の棚田アート10周年!十日町市で「全国田んぼアート博」初開催

2024年08月01日 20:51更新

松之山布川地区東山の棚田アートの10周年を記念し、全国で田んぼアートに関わる人が集まって情報交換をする「全国田んぼアート博」が7月31日(水)と8月1日(木)の2日間、十日町市で初めて開かれました。

十日町市では、東京都内に3店舗を構えるご飯専門店「おひつ膳田んぼ」が松之山布川地区東山の広さ1000㎡の水田で地元の農家と協力して棚田アートに取り組んでいて、今年で10年目を迎えます。

今年のデザインはスイカを抱えるパンダで、そのまわりには「松之山」の文字や10周年を祝って「10」と書かれたおにぎりが描かれています。

この取り組みを記念して十日町市で初めて開かれたのが「全国田んぼアート博」です。これは国内で田んぼアートに関わっている人やこれから取り組みたいと考えている人たちが一堂に集い、地方の過疎化や後継者不足、稲の効果的な育て方など、課題解決に向けた情報交換をするもので、平成24年から毎年全国各地で開かれています。

今回は北は北海道から、南は鹿児島県まで17の団体から約160人が参加し、「おひつ膳田んぼ」の棚田アートを見学しました。

福井県からの参加者
「松之山のような棚田で田んぼアートができることは参考になることがたくさんある。田んぼアートをすることで田んぼの土手が管理され、それが棚田を守ることになっている」

見学会の前日に越後妻有文化ホール段十ろうで開かれたシンポジウムでは、松之山での取り組みの推移や周囲への影響、棚田アートに特化した稲の栽培方法について、イベントの実行委員長でおひつ膳田んぼの店主、岡野真吾さんを中心にパネルディスカッションが行われました。

この中では田んぼアートの色合いを深めるため、葉が白くなる稲を大きく育てるには、従来のうるち米より肥料を多めに撒くことや、黄色とオレンジ色の稲は高温に弱いため、中干しをせずに水温がなるべく上がらないような管理が必要といった各団体の工夫が紹介されていました。

おひつ膳たんぼ 岡野真吾 代表取締役
「10年間の活動の中で住民票を移した社員もいるし、たくさんの友人が繰り返し来てくれている。アートを始めてからの方がこの地ににきてくれる人が増えた。訪れる人が増えることによって地域が元気になるので、私はよそ者だが十日町は好きな所なので役に立てればと思う」

なお、「おひつ膳田んぼ」の今年の稲刈りは10月6日(日)を予定しています。

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