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中学生が剣の舞! 津南町八幡社で7年ぶりに「赤沢神楽」奉納 

2024年08月19日 17:16更新

津南町赤沢集落にある八幡社の例大祭が18日(日)に開かれ、町の無形文化財に指定されている「赤沢神楽」が7年ぶりに奉納されました。

赤沢神楽は津南町赤沢集落にある誉田別命をまつる八幡社の例大祭で、6年から10年の周期に一度奉納される伝統芸能です。130年以上の歴史があり、戦後約20年の間途絶えたこともありましたが、現在は赤沢神楽保存会を中心に地域全体で受け継がれていて、平成21年には町の無形文化財に指定されました。この日は7年ぶりの公演となり、地域の伝統芸能に触れる貴重な機会として約500人の観客が境内に集まりました。

演じる舞台は高さ8m幅18mにおよび、骨組みはその年の冬に地元の人たちによって赤沢集落から切り倒された杉の木で建てられています。神楽は全国各地の民謡をルーツにした舞や、掛け合い漫才で構成され、全部で11演目、約2時間40分にわたります。まずは舞台を清める「獅子舞」から始まり、今回の公演から獅子頭の役を受け継いだ滝沢俊喜さんが圧巻の舞を披露しました。

続いて「天狗の舞」や、30分間におよぶ掛け合い漫才の「おかめ六兵衛」、地域の小中学生による「おけさ踊り」「岩室甚句」が披露され、会場を盛り上げました。

おかめ六兵衛

岩室甚句

赤沢神楽の見どころの1つが2本の刀を両腕に持ち、短剣を口にくわえて舞う「剣の舞」です。地元の中学生4人と保存会の若衆4人がそれぞれ演舞を披露し、会場は観客の大きな拍手で包まれました。

剣の舞

地元から
「すごく良かった。すばらしかった。息子の演技が見られてよかった。この伝統をずっと、長く続いてほしいと思っている」

剣の舞を披露 中学1年生 福嶋秀俊さん
「緊張してお客さんの顔が見られなかったが、ベストな舞ができたのでよかった。人生で1回の貴重な経験なので、楽しめて思い出に残った。次の子どもたちに一から教えて、このきれいな舞がいつまでも続くように頑張りたい」

獅子頭を継承 滝沢俊喜さん
「こうやって代々受け継いできたから長く続いてきたものなので、その一端になれたのはうれしい。僕が小学生の時に獅子舞の演舞を見たことがあるが、人間に見えなかった。本当に動物的な動きをしていて、その中で急に神聖な雰囲気を出していた。それを再現するのはとても難しいことだと思った。僕ら若い世代にもどんどんやってほしい。ベテランの人たちもしんどいという声がある。若手を増やしていって、継承しやすいように自分たちでも環境を作っていきたい」

赤沢神楽保存会 滝沢正男 会長
「素晴らしい伝統芸能ができることに感謝している。子どもたちも真剣に練習してくれて、素晴らしい神楽になった。地域の皆さんで舞台作りからすべてやっているので、赤沢集落の心に十分にあるもの。これまでずっとやってきた伝統の赤沢神楽を、我々がやっているかぎりこうやって見てもらうことが楽しみで喜んでいる」

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