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十日町の新しい名物に!無泥養殖ドジョウ「ねぼすけ」本格出荷開始

2024年08月23日 16:16更新

名前は「ねぼすけ」です!

中里地域で大工を営む鈴木常治さんが、泥を使わない環境と魚沼コシヒカリにちなんだエサでドジョウを育てる事業に取り組んでいます。十日町の新たな名物にしようと今年から飲食店への出荷や地元イベントでの販売を本格的に始めました。

ドジョウの無泥養殖に取り組むのは十日町市重地にある鈴木木工の代表 鈴木常治さん(51)です。鈴木さんは地元有志でつくる「釜川大地育みの会」の中で地域活性化の方策を探っていたところドジョウの養殖に興味を持ち、ノウハウがないところから事業を始めました。まずは2018年に釜川沿いにあった自社の作業場の一部を養殖場としてリフォームしました。

鈴木常冶さん
「ドジョウを食べたこともなかったが面白いと思い、きっとこんなものを育てている人が十日町にいないとやり始めた」

それから鈴木さんは大分県の養殖業者からドジョウの成魚を約100匹購入し、長岡市にある県の内水面水産試験場からドジョウの基本的な育て方を教わりました。通常ドジョウは田んぼなど「泥」がある環境で飼育されますが、鈴木さんがこだわったのは豊富に湧き出る地元の井戸水を活用した無泥養殖です。

本業で利用した木の廃材を燃料に、専用のボイラーでドジョウが育ちやすいとされる水温26度前後に井戸水を温め、貯水槽から作業場に設けた自作の水槽にエサやりと同じタイミングで朝晩注いでいます。またエサは一般のコイのエサをベースに魚沼産コシヒカリの米粉や酒粕などを混ぜて十日町ならではの付加価値をつけました。

鈴木常冶さん
「食べた人からは稚鮎とウナギの間みたいな味がすると言われる。うま味を強くしている」

鈴木さんはエサを食べたあとのドジョウが水面に腹を出してプカプカ浮いて休む姿を見せることから、商品としてのドジョウの名前を「ねぼすけ」と名づけています。

昼寝をし浮いている姿

数年間の試験的な飼育を経て、鈴木さんは今年から本格的にドジョウの出荷を始め、市内の宿泊施設や東京都内にある割烹などこれまでに約130㎏を卸しました。さらに清田山キャンプ場祭りや川っぺり音楽祭など中里地域のイベントで鈴木さん自身がドジョウの姿焼きを振る舞い、地元での知名度向上にもつなげています。来年の春には屋外にも無泥養殖場を増設して、将来的には年間1t以上の出荷を目指しています。

鈴木常冶さん
「どじょうを食べたことないと言われ、食べた人が1本買って、ちょっと経ったらまた買いに来てくれたり、今までのイメージと違っておいしいという声をもらった。十日町に来れば、ドジョウが食べられると知ってもらい、地域の食堂や温泉宿などで使ってもらえるように、十日町の名産になるとうれしい」

ドジョウ「ねぼすけ」の購入に関しては鈴木さんに直接お問い合わせください。 

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