2024年09月09日 15:40更新
「みんなでひとつ」になるのが芸術祭の集大成!
巨大なおにぎりを転がすユニークな競技など、様々な地域や世代の人が多様性を表現する大地の芸術祭第9回展の目玉イベント、「大地の運動会」が奴奈川キャンパスで7日(土)に開かれ、国内や海外から約500人が参加しました。
「大地の運動会」は日本特有の行事「運動会」をテーマに、国籍や地域、世代、ジャンルを超えて多様な競技を楽しみあう、今回の芸術祭一番の目玉イベントです。去年秋に開かれたプレ大会より規模も大きくなり、実行委員長には陸上400mハードル日本記録保持者の為末大さんが迎えられました。また芸術祭のアーティストたちも多数参加し、特製の入場ゲートやそれぞれのチームを表現した横断幕などが会場を彩りました。
大地の芸術祭 総合ディレクター 北川フラムさん
「2000年に大地の芸術祭が始まったときから、こういう運動会をしたいと思っていた。アートも作家だけではなくて、地域の人やサポーターが手伝ってくれて、それが大地の芸術祭の特色になった。もっと関わっていくという意味で、1番いいのが運動会。おじいちゃんも小さな子どもも参加できるし、食事・美術・音楽・応援合戦も含めて、人間の全体が関わりやすいもの。そういうことが芸術祭の結果としてできればいい」
瀬戸内から参加
「人数も多いし、普通の運動会と違って年齢もさまざまだと思うので、新しい盛り上がりがあると思っている」
このイベントには日本全国をはじめ、世界の国々から約500人が集まりました。参加者は紅白に分かれて巨大なおにぎりを転がすユニークな競技や、運動会ならではの徒競走、玉入れ、パン食い競争など8種目を争いました。
東京都から(ネパール出身)
「日本に来て7年。玉入れが好きだった。一気に3個入ってうれしかった。とても楽しかった」
和太鼓集団 鬼太鼓座
越後妻有かぷかぷ楽団
またお昼休憩に行われた応援パフォーマンスでは、和太鼓集団「鬼太鼓座」や、プロサックス奏者の岡淳さんが結成し、古くなった農具で作られた楽器を奏でる「越後妻有かぷかぷ楽団」が演奏を披露し、参加者はおにぎりをほおばりながら音色に耳を傾けました。
最後の種目「チーム対抗リレー」では老若男女10人がこの日に培ったチームワークでバトンをつなぎました。
東京都から
「玉入れなどは海外の人はきっと知らないだろうと思いながら、みんなでやって楽しかった。(汗を流したあとのおにぎりは)とてもおいしかった、格別だった」
埼玉県から来た家族
「(まだ小さな子どもの)初めての運動会だった。いろいろな色がぶつかっておもしろかった。最後のフィナーレも、個々がもっているものが集まって1つの色ができた感じ。会場に着いた瞬間から、横断幕や入場門があってすごくよかった。お昼の演奏もよかったし、楽しかった。また来たいと思った」
奴奈川キャンパス校長 鞍掛純一さん
「いろいろな人たちが来て笑顔になって、楽しんでこの土地を知ってもらうという事が1番いい。その一助になった、1日になった気がする」
実行委員長 為末大さん
「日本の運動会というパッケージが、実は海外でもおもしろがられると思った。こうやってみんなで体を動かして、音楽とスポーツと芸術が混ざったようなイベントをやれてよかった。違いを超えるというのが、スポーツと芸術の共通点。今日はそれが感じられたイベントだったので、何かしら皆さんの中に思いが残ってくれたらいい。私は競争のスポーツよりみんなで一体になるスポーツが好きみたいなので、この運動会をできてよかった」
なお、この日演奏を披露した「越後妻有かぷかぷ楽団」は11月9日(土)に上郷クローブ座で公演を行います。詳しくは大地の芸術祭の公式ホームページをご覧ください。
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