2024年11月15日 18:20更新
ことし3月と10月に越後妻有交流館「明石の湯」の浴槽水からレジオネラ菌が検出され営業停止になったことに対し、信頼回復や市民の安全利用に向けて、衛生管理の実態や原因を明らかにするよう市議会の有志が14日(木)、要望書を市に提出しました。
明石の湯では、10月上旬に行われた定期水質検査で、「ちぢみ浴室」と「かすり浴室」にあるそれぞれの大浴槽の水から国の示す基準値を超えるレジオネラ菌が検出され、11日間の営業停止となりました。基準値を超えるレジオネラ菌が検出されたのは3月に続いて、ことし2度目です。現在は保健所の指示に基づいて洗浄や消毒を行い、老朽化した設備の再点検をした上で営業を再開しています。
要望では今回の事態に至った原因究明や衛生管理体制の状況のほか、再発防止への手順について明らかにするよう求めています。
日本共産党十日町市議団
「十分に時間を取って掃除と殺菌をして環境をよくしてもらいたい。重大事故につながりかねない大変な事態なので今後対策を取ってもらいたい」
「専門的な人が不足しているのではないかと感じられる。市として指定管理者に対してどのような指導をしていくのかも含めて、返答してもらえればと思う」
市文化観光課 齋喜直 課長
「今いるスタッフは明石の湯の立ち上げの頃からいる人で1番精通している人だと思う。いま一度どういった手順や体制で行っているのかを確認させてもらい、必要があれば体制についての意見などを我々としても伝えていきたい」
市はこの要望を受け取った同日、市議会産業建設常任委員会で問題の経過を説明しましたが、基準値を超えるレジオネラ菌が検出された原因は明確に解明できないとしています。また設備の運用や衛生管理面については、指定管理者が変わる前と手順は変わらず、4~6人のスタッフで清掃にあたっていたほか、国や県の指針に従って、大浴槽の水の取り換え、浴槽と循環配管の消毒は1週間に1度行っていたということです。
今回の件を受けて保健所からは、原湯を貯蔵するタンクのお湯の温度を60℃以上に保つか、次亜塩素酸ナトリウムなどで消毒することを指導されていて、市では今後速やかに設備改修を進める方針です。
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