2024年12月04日 08:56更新
11月10日に閉幕した「大地の芸術祭越後妻有アートトリエンナーレ2024」の入込客数が発表され、前回開催の2022年と比べ、約2万8000人少ない54万5931人だったことが分かりました。
これは2日(月)に開かれた十日町市長定例記者会見で明らかになりました。大地の芸術祭の第9回展は7月13日から11月10日まで開かれました。実行委員会によりますと、期間中89日間の全体の入込みは54万5931人で、前回145日間と長期開催となった2022年の8回展と比べて約2万8000人減少しました。
一方、一日当たりの入館者数で見ると、8回展が全体で3935人だったのに対し、今回は6091人と1.5倍の結果となっています。エリア別の代表施設でみると、回廊棟の入場料を取らなかった越後妻有里山現代美術館MonETで11万9803人と、前回展と比べて2倍の結果となりました。
また最も入込が多かったのは清津峡渓谷トンネルで19万1619人ですが、前回展と比べると83%に留まっています。これは今回から繁忙期の混雑解消のため日の入坑上限数を2500人に設定したことが影響しているとみられています。
このほか、まつだい農舞台が2万5334人、森の学校キョロロが1万7048人、光の館が1万312人、上郷クローブ座が8058人となっています。
実行委員会としては、コロナ禍によって開催が1年延期された第8回の芸術祭では期間を145日間の長期にした影響で作品に配置する人員の不足が生じたことから、今回は期間を89日間に短縮して実施した経緯があります。こうした対応と今回の入込状況に対し、実行委員長の関口市長は次のように話しています。
「快適な状態で越後妻有を楽しんでもらえるための観点からすると、うれしい入込だった。受入側も対応しやすかったと思う。若者や家族連れが里山に溢れていたことや、自治体関係者は地域活性化の観点から見に来ているわけだが、そういうことの成果に対して非常に強い関心があり、感嘆な言葉ももらった。十分な検証をもとに来年度以降の通年誘客への展開や、その先の10回展を目指した活動に活用、進化させていきたい」
Copyright (C) 2025 十日町タウン情報 All rights reserved.