2024年12月23日 12:12更新
ボールの投げすぎなどで成長期に発症しやすい「野球ひじ」の早期発見につなげるための検診が22日(日)に千手中央コミュニティセンターで開かれ、十日町市と津南町の小学生から高校生までの球児、約210人が参加しました。
「野球ひじ」は野球の投球動作によってひじに負荷がかかり、痛みが起きるスポーツ障害のひとつで、まだ骨や軟骨が弱い成長期の子どもに発症するリスクが高い傾向にあります。この検診は症状の早期発見につなげようと「越後妻有ベースボールプロジェクト」が令和元年から毎年開いているもので、「新潟リハビリテーション病院」の医師や理学療法士が出向いて診察を行っています。
新潟リハビリテーション病院 山本智章 院長
「野球の動作は特徴的にひじに負担がかかる。野球ひじは子どもたちに多いスポーツ障害。中には重症化して手術が必要になる場合もある。肩は重症化することが少なく、痛くて休めば治る場合が多い。野球ひじはひそかに進行していて、病院に来るときは重症化している。小学生や中学生の成長期にはひじに問題が起きることが特徴。子どもたちの関節は早期発見すれば、それだけ早く治る。早期発見し、悪化する前に治療を受けて、再発防止をするために検診している」
検診には十日町市と津南町に住む、小学生から高校生までの球児約210人が理学療法士による触診と、医師によるエコー検査を受けました。
中学2年生
「ひじの外側にすこし異常が見つかった。まだ早期発見だと思う。ひじを壊したら野球もできなくなるので、ひじは大切。無理なく練習してひじを壊さないようにしたい」
小学6年生
「ひじに痛みが前からあったので検診に来た。投げすぎと投げ方が悪かったのもある。今後どうやって治していけばいいか知れたのでいい機会になった。中学校でもひじを壊さないように頑張っていきたい」
越後妻有ベースボールプロジェクト 小林弘樹 会長
「練習だけではなく休養や体のケアも大事だと、子どもたちや指導者に意識してもらう。理想はこのような検診を必要としないこと。チームごとに選手・指導者・保護者が知識を持って目を光らせてもらえれば、我々が活動する必要もない。できればこの検診が必要なくなるような環境を整えたい」
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