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越後妻有田舎体験で新たな試み 地域の協力で受け入れ先の確保へ

2025年01月31日 17:13更新

雪国の生活をはじめ、田植えや稲刈りなど田舎の魅力を感じてもらおうと、都市部に住む人を受け入れるプログラム「越後妻有田舎体験」。受け入れができなかったコロナ禍や高齢化を理由に、民泊の受け入れをやめてしまう地元のホームステイ先が増えた一方で、世帯ごとではなく地域全体で協力して受け入れる体制づくりが進められています。

越後妻有田舎体験は雪国や田舎の魅力を感じてもらおうと、都市部に住む人を受け入れるプログラムです。今回、神奈川県にある私立湘南学園小学校の5年生96人が1月21日(火)から3泊4日の日程で十日町市に訪れました。このうち一泊は子どもたちが十日町、吉田、川西、松代、松之山地域に分かれて、民家にホームステイし、雪国の暮らしを体験しました。

湘南学園5年生
「いつもと違う体験ができて、雪の中を駆け回ったり大雪は神奈川県ではないことなので楽しかった」

湘南学園5年生
「雪国の大変さを知った。雪の上を歩くだけでも大変だし車が通る時も除雪をしていたし、除雪車の音なども大変だと思った」

こうした田舎体験は長年にわたり十日町市と上越市の2市で広域的に受け入れてきましたが、一昨年3月に事務局を務めてきた雪だるま財団が解散したほか、コロナ禍を機に高齢化で民泊の受け入れをやめる世帯が増え、十日町市内での受け入れ先はピーク時で約70軒あったところ昨年度は41軒まで減り、事業の存続が危ぶまれる事態となりました。

田舎体験コーディネーター 志水八千代さん
「コロナを機にやめてしまう人も多いので、受け入れる家庭が減っていっている。子育て世帯や移住してきた人たちが受け入れてくれたり、若い世代の人たちにも一緒に盛り上げていってほしい。単体の家庭では受け入れが難しい現状があり、さらに子育て世帯だと両親が共働きをしていて忙しいので、民泊で受け入れることは現実的ではない状況」

昨年度から新たな事務局となった越後妻有田舎体験推進協議会では、世帯ごとではなく地域全体で子どもたちを受け入れる新たな仕組みを試みています。今回初めて協議会の呼びかけを受けて、松之山地域では民泊の受け入れ先のひとつに市の交流施設三省ハウスが加わりました。

また子どもたちを出迎える「入村式」はまつのやま学園で行われたほか、まつのやま学園の児童生徒との交流では松之山温泉スキー場が会場を提供するなど、地域の学校や公の施設も田舎体験の事業と連携を始めています。こうした動きは吉田地区でもすでに導入され、鐙島小学校を会場に交流活動が行われたということです。

田舎体験コーディネーター 志水八千代さん
「今回地域の人が皆さんで受け入れてくれるケースや、まつのやま学園や松之山スキー場が交流の機会を作ってくれるなど、地域で協力してくれているのがありがたいと思う。地域が一緒に受け入れるなどのケースが少しずつ増えていくといいと思っている」

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