2025年03月31日 17:25更新
農林水産省の「つなぐ棚田遺産」に全国最多となる14地区が認定されている十日町市で、それぞれの棚田の保全団体が連携しあい、担い手の確保や育成などさらなる棚田振興をめざす連絡協議会が十日町市役所で28日(金)、新たに発足しました。
十日町市は自然環境の保全や良好な景観、文化の伝承などで農林水産省が優れていると選んだ全国271地区の「つなぐ棚田遺産」のうち、ひとつの自治体としては最多となる14地区が令和4年3月に認定を受けています。
星峠の棚田
蒲生の棚田
一方でこれまでの間、それぞれの棚田の保全団体では互いの活動状況など情報を交わす機会が多くありませんでした。連絡協議会の発足は去年10月に長野県上田市で開かれた全国棚田サミットに十日町市内の関係者が集まった時に話が持ち上がったもので、市の主導で呼び掛けたところ、10地区9団体が参加しました。
設立総会では連絡協議会の規約や役員を定め、会長には「枯木又の棚田」から枯木又エコミュージアムの山田栄事務局長が就任しました。連絡協議会では今後、棚田の維持保全や担い手の確保・育成に向けて情報交換や発信を行っていきます。
山田 栄 会長
「実際はみなさん大変な思いをしている。どうやって元気付けたり、収入面を上げていくか、人手不足などをなんとか解消したいというのが発端。自分たちだけで考えてもなかなか先に進まないと思うので、機会があったら(ほかの4つの団体も)是非誘いたい。せっかく日本一の棚田地域がある十日町なので、頑張っていかないといけない」
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