2025年05月15日 15:42更新
十日町市立まつのやま学園で伝統の春の山菜採りが14日(水)に行われ、子どもたちが自分たちの手で山菜を摘み、加工や販売にまで挑戦しました。
まつのやま学園の山菜採りは旧松之山中学校の頃から40年以上続く伝統行事です。採れた山菜を地域に向けて販売し、そこで出た収益を部活動費など学校活動に充てるのが大きな特徴です。
この日は小学部5年生から中学部9年生までの49人が教員や保護者と一緒に約2時間半の間、学校の周辺や松之山温泉スキー場など4か所の里山に分かれて入り、自生する山菜を探しました。子どもたちの狙いは売れ筋も良く、家庭の食卓にもよく並ぶコゴミとゼンマイです。
ゼンマイ
学校に持ち帰ってきた山菜は定番のウドやワラビのほか、アケビの「木の芽」やトリアシショウマなど、全部で去年の5倍ほどとなる約300㎏に達しました。販売に向けた下準備も子どもたちの仕事です。約2時間かけて山菜の洗浄や下処理、値札付けなどを分担して行いました。
コゴミ
下準備が終わると、中学部の7・8年生が代表してナステビュウ湯の山や松之山温泉街など6か所に立ち、自分たちが採った山菜を観光客や地元の人に売り込みました。
購入した人(上越市から)
「自然に親しみながら地元のものを皆さんに広めてもらうことはいいこと。こんなに素晴らしいものは、この地でないとない。それを生徒自身が自然に触れながら出してくれるのは何よりありがたい」
8年生
「今日はコゴミやウドなどがたくさん取れたが、しっかりお客さんたちにアピールすることもできた。お客さんに食べ方を聞かれた時にスムーズな対応もできたのでよかった」
7年生
「買ってくれる人がいてよかった。大変だったがお客さんに売るので、丁寧にやろうと思ってできてよかった」
まつのやま学園によりますと今年の売上は58,760円になったということです。
松之山学園8年生担任 林 岳人先生
「子どもたちで地域の特産を販売や加工することで、この地域の良さを知ってもらうことが子供たちにとって大きい。教員の立場からも子供たちに良さを伝えるという社会勉強ではないが、将来松之山を出たとしても、地元の誇りとしてアピールできるところが大きい」
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