2025年05月15日 18:33更新
吉田地域自治振興会は現在の吉田中学校周辺に保育園、小学校、中学校、公民館を一体化した複合施設「よしだ学園」の設置を求める要望書を12日(月)、十日町市に提出しました。
吉田小学校と鐙島小学校と共に鐙島保育園と吉田中学校、吉田公民館を一体化した複合施設「よしだ学園」の設置を求めたのは吉田地域自治振興会です。施設もクロスカントリー競技場や多目的広場に近い現在の吉田中学校周辺に既存の施設を改修するか、または新設することを求めています。
振興会では市が打ち出した小中学校の学区適正化の方針を巡って「吉田の教育を考える委員会」を令和2年に立ち上げ、「かせぐ・よりあう・ふみだす」のキーワードを軸に地域一帯を学びの場とする「吉田教育ビジョン」を令和5年に独自で策定しています。要望した複合施設があれば、この3つのキーワードを共有した地域住民が増えて、子育て支援や移住促進の後押しにつながり、人口減少を抑止することができること。さらに子どもたちには一貫した連続性のある学びが提供できるほか、地域にとっても生涯学習や社会参加への拠点になるなどメリットを挙げています。
吉田地域自治振興会 児玉義昭 会長
「吉田教育ビジョンは地域住民と子どもたちが一緒に一緒に学んで育てる地域でありたい願いを形にしたもの。これまでも様々な実践活動を行ってきている。そういった経緯の集大成として保育園・小中学校・公民館一体の『よしだ学園』を要望したい」
渡辺正範 教育長
「小学校と中学校では少し関係性が異なる。そういったことを含めて要望書は市全体としてどう考えていくかの参考になる。内容は教育委員会部局だけではなく、市長部局も大きく関わる分野があるので市長部局と連携し、市長にもしっかり内容を伝えたい」
小中学校の学区再編を巡っては、市は吉田小学校に鐙島小学校をあわせて再編する方針を令和元年に打ち出しているほか、中学校の再編に関しては、10年後に2校から3校に。30年後には全市で1校にすることで学級の適正規模を維持できるという提言書が去年3月に市教委に提出され、現在は市は再編計画を地域と一緒に練り直しています。
吉田地域自治振興会 児玉義昭 会長
「我々も何年かかけてやってきて、これを市に要望しないうちに市の中学校再編の話に持っていくわけにはいかない。中学校統合の話にも(吉田地域として)参画しようと思っているので、話し合いが良い方向に行けばそれに準じて我々も柔軟に対応する。十日町や地域全体の環境が良くなれば賛同できる。でも良くならない方向に行くのならそうじゃないと言う。ほかの地域も市教委に言われたことを丸飲みするだけでなく、自分たちでも考えてもらいたい」
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