2025年05月16日 17:50更新
本格的な出水期を前に十日町市・津南町の消防団が日頃の訓練成果を発揮し、水害に備える夜間の水防訓練が15日(木)に信濃川の河川敷「つまりっ子ひろば」で行われました。
この水防訓練は梅雨や台風で川が増水しやすくなる時期を前に、水害にそなえて被害を防ぐ技術の向上をはかろうと、信濃川・魚野川水防連絡会が毎年行っています。訓練には十日町管内の消防や消防団をはじめ、国土交通省信濃川河川事務所の職員など合わせて140人が参加し、大雨により夜間に信濃川で洪水が発生した想定で行われました。
これは川の水が堤防を越える「越水」を防ぐために土のうを作って積み上げていく「改良積み土のう工法」です。土のう袋に入れる土の量はスコップ約4杯分。あえて袋にゆとりを持たせ、積み上げる時に袋を叩いてならしたほうが水の侵入を防ぐのに効果的ということです。参加した消防団はこうした知識や手順を一つひとつ確認しながら、いざという時に備えて訓練にあたっていました。
十日町方面隊から参加した団員
「この訓練は6回目くらい。だんだん技術も向上しているのでいざという時に活用したい。」
川西方面隊から参加した団員
「初めて訓練に参加した。土のうを縛るのも初めてだったので学べて良かった。このように訓練していないと災害時はできないと思う。実際に経験したことは有事の時に生かせるし経験の差は大きいと思う」信濃川・魚野川水防連絡会によりますと令和元年の台風19号による大雨の影響で十日町市と津南町で浸水被害が発生しましたが、それ以降は大きな水害被害は起きていないということです。
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