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県立松代病院を令和8年4月から無床診療所化へ 入院機能を十日町病院に統合

2025年05月28日 17:34更新

新潟県は令和8年4月1日から県立松代病院の入院機能を十日町病院に統合し、外来を中心とした無床診療所化する方針を28日(木)に正式に発表しました。

これは赤字が広がり、厳しい運営に立たされている県立病院の経営改革に伴って発表されました。県の方針では令和8年4月1日から松代病院に現在39床ある入院診療機能を十日町病院に移管します。また内科、整形外科、精神科をはじめ訪問診療、リハビリなどの外来診療科は基本的にそのまま維持するとしています。移行後は風邪や下痢、軽い裂傷など身近な病気やケガに対応しつつ、専門的な医療や総合的な対応が必要な場合は十日町病院に紹介する形となります。

また職員は現在常勤の医師が3人、看護師が31人、そのほかのスタッフが20人勤務していますが、移行後は外来診療科を維持できる形で、他の公立診療所を参考にして人員体制を検討するとしています。

県によりますと、松代病院の令和5年度の決算状況は純損益で959万円の赤字で、県の一般会計からの繰り入れを除いた場合は4億1224万円の赤字と厳しい経営状況となっています。松代病院の入院患者は年々減少傾向にあり、1日あたりの入院患者は平成20年で43人だったのが去年は26人となっていました。また入院患者は85歳以上の高齢者が男性では約6割、女性では7割以上と多く、複数の慢性疾患にかかる人や個人差が大きかったり、症状の出方が非定型的であったりする特徴があるなど小規模病院でのケアが難しくなっていると課題を挙げています。さらに松代病院の入院患者のほとんどが十日町市民であるため、十日町病院を最適な病棟機能、人員体制としたうえで機能集約を図ることにしました。

県では6月末と9月ごろに松代・松之山地区の住民説明会を開いて、松代病院の診療所化の概要やスケジュールなどを詳しく説明する予定です。そのうえで県議会12月定例会に条例改正案を提案し、令和8年4月に無償診療所に移行するとしています。

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