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発見したのは田沢小の4年生!絶滅危惧種「カトリヤンマ」を十日町市で33年ぶりに確認

2025年12月11日 18:11更新

小学生の好奇心で大発見!
新潟県の絶滅危惧種に指定され、十日町市内でも30年以上採集記録が途絶えていたトンボの仲間、「カトリヤンマ」の存在が昆虫標本で確認されました。採集したのは十日町市立田沢小学校4年の村山知翔世さんです。

カトリヤンマはヤンマ科のトンボの一種で、新潟県では絶滅危惧2種に指定されています。全長は7cmほどで胴体は鮮やかな緑色。長い尾部上部属器が特徴で、外見は「ギンヤンマ」に似ています。

主に本州から沖縄県まで分布し、温暖な地域の湿地を好んで生息するとされていますが、近年東日本側では観測が難しくなっています。十日町市内では1950年代までは普通に観測できましたが、91年以降は正式な記録が途絶えています。

左:村山輝莉さん 右:村山知翔世さん 

このカトリヤンマの昆虫標本を作ったのは田沢小学校4年生の村山知翔世さん、1年生の輝莉さんの兄弟です。兄の知翔世さんは去年の10月に中里地内でカトリヤンマを帽子で捕まえて、標本にしようと冷蔵庫で保管していました。そしてことしの夏、弟の輝莉さんがそのカトリヤンマをギンヤンマだと思って昆虫標本展に出品したところ、会場に訪れた人から「違うのでは」と指摘があり、キョロロの学芸員がもう一度確認して今回の発見につながりました。

カトリヤンマを採集した 村山知翔世 さん
「珍しいトンボだと聞いてビックリした。ギンヤンマだと思って捕まえて持って帰った。普通に飛んだり、止まっていたから捕まえた。帽子で捕まえた。いつも山などを歩き回って昆虫を捕まえている。まだ見たことない昆虫を見たり捕まえたりしたい」

森の学校キョロロ 坂上翼 学芸員
「標本で初めて見た。近年では全く情報が途切れていた状況。東日本では多くの地域で絶滅危惧種に指定されている昆虫。台風などで西日本から飛んできた可能性もあるので、市内に定着しているかは不明。いろいろな人の観察を経て、ヤゴが見つかることがあれば定着は確実。まさか市内で見つかるとは思っていなかった。彼らのふだんの取り組みがこういう大きな発見につながったのは非常にうれしい」

なお、森の学校キョロロではカトリヤンマを捕獲したときは、近くの博物館などに連絡するよう呼びかけています。

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