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次回テーマは「旅する越後妻有」大地の芸術祭実行委員会が決算・予算案を報告

2025年06月11日 10:31更新

令和7年度の大地の芸術祭実行委員会が5日(木)に十日町情報館で開かれ、2年後に開かれる第10回展のテーマを「旅する越後妻有」とする方針が示されました。

総合ディレクター 北川フラムさん
「通年で『旅する越後妻有』。『私たちはどこから来てどこへ行くのか』ということを考える場所『越後妻有』をやっていく」

大地の芸術祭の実行委員会では、総合ディレクターの北川フラムさんが3年後の2027年に開かれる第10回展に向けたテーマを「旅する越後妻有」とする方針を発表しました。この地域を生命と人間について体験しながら学べる場所ととらえ、これまで以上に様々な企業を対象にして、農業や食をベースにしたツアーやセミナーを展開していく考えです。

また芸術祭を経済的に自立させ持続性を持たせるとして、これまでに芸術祭で活用した施設や空き家、廃校にもう一度手を加えて後世に残していく取り組みや、芸術祭が過去25年間山奥の集落に焦点を当ててきたことを中心市街地や商店街にも取り入れられないか模索していく方針も示されました。

これらを踏まえて準備期間を含めた今後3か年の予算案として5億円が盛り込まれました。そのうち支出では既存作品の移設や撤去をするための事業費用として5500万円が今回から新たに組み込まれています。

一方、去年開かれた第9回展を含む2022年からの3年間の決算概況は当初予算よりも4373万円膨れ上がり、6億2323万円になったことが分かりました。また89日間の会期の中で、作品鑑賞者やイベント参加者を足した全体の来場者数は54万5931人にのぼり、このうちの17.38%にあたる9万4907人が海外から訪れた人でした。国別では、台湾からの来場者が33.70%と最多となり、次いで中国からが18.14%。その後に香港、イスラエル、オーストラリアと続く結果となっています。

実行委員長 関口芳史 市長
「第9回展で国際的に芸術祭の評価が高まったと思う。とはいえインバンドの課題もあった。非常に高い海外来場者数が示されているが、それに対応できているのか課題が残った。芸術祭をきっかけに地域がさらに元気になるように継続して発展させていきたい」

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